米国聖公会は11月22日、最新の教勢統計を発表した。それによると、近年減少が続く会員数と礼拝出席者数は2021年も減少した。特に礼拝出席者数は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく受ける形となった。
発表された教勢統計(英語)は、日曜日の平均礼拝出席者数、会員数、財政状況に関するデータなど。
21年の会員数は167万8千人で、20年の173万6千人から、5万8千人(3・3%)減少した。12年の会員数は206万6千人で、この10年間に38万8千人(18・8%)減少したことになる。
礼拝出席者数は減少幅がより大きく、20年の48万3千人に対し、21年は31万2千人で、17万人(35・3%)も減った。新型コロナウイルスの影響が出る前の19年は54万7千人で、この2年間に23万4千人(42・8%)も減少したことになる。
一方、米国聖公会の公式ニュースサービスであるENS通信(英語)は、今回の教勢統計の結果について、まだ「楽観の余地はある」としている。
「会員数は2年連続で3%以上減少したものの、最近の傾向とほぼ一致しており、他の主流派プロテスタント教団よりも、より緩やかな減少を示している」
「一方、(新型コロナウイルスの)パンデミックは、現在進行中の月約献金の増加傾向を止めるものではなかった。米国聖公会の月約献金は21年には年間平均3339ドル(約44万8千円)に増加し、礼拝献金と月約献金による収入全体は年間3%以上増加した」