長老派のスコットランド国教会とスコットランド聖公会がこのほど、より深い協力関係と合同宣教への道を開く歴史的な共同宣言に正式に署名した。
両教会は「聖アンデレの日」の11月30日、英スコットランドの首都エディンバラで特別礼拝を開催。スコットランド聖公会首座主教のマーク・ストレンジ主教とスコットランド国教会議長のジム・ウォレス卿が「聖アンデレ宣言」(英語)に署名した。
聖アンデレ宣言への署名は今年5月、両教会の総会で承認されていた。同宣言には、両教会の関係を深めるための一連の合意事項の概要が記されている(関連記事:スコットランド国教会とスコットランド聖公会、歴史的な共同宣言に合意)。
両教会は今後、協力してスコットランドの人々に奉仕する新たな方策を模索することになる。宣言署名を受け、ストレンジ主教は次のように語った。
「スコットランドの遠隔地では、教会が一つしかない所が多々あります。それは聖公会の教会かもしれませんし、長老派の教会かもしれません。とにかく、その地域にどちらの教会の人々もいるのです。もしこの宣言が、分かち合いの精神を人々にもたらし、教会がオープンになり、互いの存在を認めるなら、私たちはこの上ない素晴らしい地点に達したのです。今後、私たちが共に向かって行くところに期待しています」
ウォレス卿は、「聖アンデレの日に、スコットランド聖公会の友人たちと対面し、両教会の緊密な協力関係を祝いながら、宣言に署名できることをうれしく思います」とコメント。「私たちは、すでに深い基盤を持つ絆を今後も一層強化し、共通の使命をさらに探求していけると期待しています」と語った。