英国国教会のカンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビーとヨーク大主教スティーブン・コットレルは24日、共同声明(英語)でロシアによるウクライナへの軍事侵攻は「恐ろしい正当性のない攻撃」であり「巨悪の行為」だと非難。即時停戦を呼び掛けた。
「平和の創始者なるイエス・キリストに信頼を置き、私たちは即時停戦とロシア軍の撤退を祈ります。平和の道を選ぶ公的決断と、安定と永続的平和に向けた長期的合意を確保する国際会議の開催を求めます」
大主教らは声明でそう述べ、27日をウクライナ・ロシア間の平和に向けた特別な祈りの日とするよう人々に求めた。また、カトリック教会のローマ教皇フランシスコが、「灰の水曜日」(3月2日)にウクライナの平和のために断食して祈るよう世界に呼び掛けたことにも支持を表明した。
英国はこの危機に対し、ロシアへの経済制裁とウクライナへの武器供与で対応している。
ボリス・ジョンソン英首相は、「ウクライナでの恐ろしい出来事に愕然(がくぜん)としている」と述べ、「プーチン大統領は、ウクライナへの理不尽な攻撃で流血と破壊の道を選択した。英国および同盟国は断固として対応する」と警告した。