イエスは…悪霊を追い出しておられた。…群衆は驚いた。しかし、彼らのうちには、「悪霊どものかしらベルゼブルによって、悪霊どもを追い出しているのだ」と言う者もいた。…しかし、イエスは、彼らの心を見抜いて言われた。「どんな国でも、内輪もめしたら荒れすたれ、家にしても、内輪で争えばつぶれます。…それなのにあなたがたは、わたしがベルゼブルによって悪霊どもを追い出していると言います。…しかし、わたしが、神の指によって悪霊どもを追い出しているのなら、神の国はあなたがたに来ているのです。(ルカ11:14~20)
冬季オリンピックが北京で行われました。オリンピックに出場した選手たちはこの2年間、コロナによって多くの制約を受けながらも自分たちに今、何ができるのか、ありとあらゆる可能性を考え、工夫を重ねて鍛え続け、オリンピックに焦点を合わせて練習してきました。妥協することなく、世界のトップレベルを維持していたからこそ、大舞台で力を発揮して活躍していることを覚えておきたいと思います。
一方、私たちはクリスチャンとしてこの2年間、どのように信仰を働かせる工夫をしていたでしょうか。コロナで信仰が弱まっていませんでしたか。私たちの周りの状況がどうであっても、妥協や自粛することなく大胆に信仰を働かせて全力で集中して神様からの恵みを頂いてまいりましょう。
今日は2022年の教会のテーマとして「“シン” 生活宣言!」の「芯」について学んでまいりたいと思います。私たちの信仰生活に軸、揺るがない土台を据え、しっかりと主につながることを忘れないようにしたいと思います。特に日本人の私たちは人の意見や状況に左右されやすく、何を大切にしているか、分からなくなってしまうことがあります。聖書箇所よりイエス様に倣い、芯のあるクリスチャンとして歩む2つのポイントをつかんでまいりましょう。
1. 都合に合わせて安きに流されない!
私たちは弱いものですから、問題に向き合うことよりも都合や便利さに合わせ、流されてしまうことがあります。しかし、イエス様は悪の力に立ち向かい、妥協せず悪霊を追い出していました。マタイの福音書4章では悪魔からの誘惑に「人はパンだけで生きるのではなく神の口から出る言葉による」「神である主を試みてはならない」「主を拝み、主にだけ仕えよ」と私たちに信仰の模範を示してくださり、決して揺らぐことがありませんでした。私たちは病の癒やしと命を考えるときに、すべて神から与えられていることを認めたいと思います。癒やしの手段として現代の医学に頼ることも必要ですが、クリスチャンとしての命は主の御手にあることを覚えたいと思います。
2. 主キリストの御業に働く神の力!
主キリストは、神の指によって悪霊を追い出していると言われました。主の御業に働く神の力です。私たち自身も神を礼拝して力を頂いていきたいと思います。悪霊はありとあらゆる手段、方法をもって私たちが主から離れるように働きます。十字架の血潮によって成就された救いとイエス・キリストによって与えられる神の力を頂こうではありませんか。イエス様が父なる神様の力、使命に忠実であったように、私たちはイエス様の癒やしの約束に忠実でありたいと思います。イエス様の名前によって祈るならば癒やされます。イエス様は私たちの罪も病もまとめて身代わりに背負ってくださり、命まで捨ててくださいました。だからこそ、私たちは命を貫くような信仰を与えられましょう。
先代の万代恒雄牧師の生涯を貫く献身の御言葉です。「死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を与えよう」(黙示録2:10)。イエス様から揺るがない信仰を与えられ、癒やしを体験してまいりましょう。
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