また言われた。「神の国は、どのようなものと言えばよいでしょう。何にたとえたらよいでしょう。それはからし種のようなものです。地に蒔(ま)かれるときには、地に蒔かれる種の中で、一番小さいのですが、それが蒔かれると、生長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張り、その陰に空の鳥が巣を作れるほどになります」(マルコ4:30〜32)
一年中で一番寒いといわれる2月ですが、オミクロン株の感染拡大の不安なニュースが流れる中でも神様の豊かな恵みを頂いて、心身共に力強く伸びやかに前進してまいりましょう。クリスチャンは、命そのものを神様の御手に委ね、主がよしとされる人生を生き、死んだ先は永遠の命の平安が与えられています。世の中の人とは違う、神様に土台を据えた揺るがない生き方を意識しましょう。これはクリスチャンの大きな恵みです。
今年のテーマ「“シン” 生活宣言! 主キリストと共に歩む毎日」から今日は、「伸」。神様から見ると小さな私たちにさえ、伸びやかな広々とした「伸びしろ」が与えられています。今日の聖書の箇所でイエス様は、1ミリにも満たない種から2~3メートルにもなる「からし種」の驚くべき成長を、クリスチャンに与えられる想像を絶する神からの恵みの大きさの例えとして話されました。私たちが頂ける神様の恵みの大きさを3つのポイントで味わいたいと思います。
1. 神様のご計画はとてつもなく大きい
創世記12:1〜2で、当時75歳で子どももなく無名であったアブラハムに神様が、「わたしが示す地に行きなさい。そうすればあなたを大いなる国民としよう」と言われました。まだ1人の子どももいない老人から国民と呼ばれる民族が生まれるなど、誰が想像できるでしょうか。神様を信じて歩むならば、この世の常識や法則をはるかに超える夢かと思うような恵みや広さが備えられています。神様が始めてくださった働きがもたらす成果は、とてつもなく大きいことを忘れないでください。
2. 人の知恵ではなく神様の方法による
創世記17:15〜19。アブラハムの旅はトラブル続きで、サラには子どもも与えられず、神の約束を信じられずに人間的な手段や計画を考えます。しかし神は、人間の考えとはまったく違う、ユニークで奇跡とも言える方法で事を行われます。たとえ理解できなくても、神が働き掛けてくだされば素晴らしいことが起こるという「神の恵みの領域」を残しておきましょう。
3. 神様は計画を途中で諦めない
ヨシュア記13:1〜2で、アブラハムに約束されたカナンの地に導き入れられるという神様の約束はヨシュアの時代に実現しました。その後神様は、すでに老人になったヨシュアに、大切な使命はまだ完成していないと言われたのです。私たち自身にも問い掛けたいと思います。年を取ったから、お金がないから、やれることはすべてやったからと、自分勝手にやめていませんか。あなたの人生の中の神様のご計画が終わったかどうかは、神様が決めることです。主が天へと私たちを召してくださるときまで、成長の余地、前進すべきスペースはまだ残っています。
厳しい寒さやコロナによる自粛生活で心身共に委縮しているなら、教会で霊的にほぐしていただいて、神様の恵みで豊かに伸びやかにされ、私たちの人生に成長の可能性を頂きましょう。
◇