中米のニカラグアでは、新型コロナが猛威を奮っている。酸素吸入を受けるために列を作るほどだが、国は何の対策も講じていない。
政府は感染拡大を否定しているが、医師らは多くの人々が感染し、数千もの死者が出ていると見ている。カトリック教会でも数人の神父が犠牲になっている。感染した友人や知人がいない人はほとんどない。
かつて神は、ニカラグアの国家的苦しみの中でも、多くの人々をご自身のもとに導かれた。大衆伝道、特別伝道、地域教会への働き掛けにより、信者の数は増加した。噴火、地震、ハリケーンなどの災害は、多くの人々に人生と永遠についての疑問を抱かせ、戦争、紛争、政治的闘争は、多くの人々をキリスト者の思いやりとキリストにある希望へと向かわせた。福音主義信者は1960年には2%だったのが、今日では30%になり、その成長は続いている。
コロナ禍に負けず、ニカラグアの新生した信者たちが国難に福音の希望を投げ掛けることができるよう祈っていただきたい。
■ ニカラグアの宗教人口
カトリック 69・4%
プロテスタント 21・3%
単立 11・8%
無宗教 1・7%
土着宗教 0・8%