トランス・ワールド・ラジオ(TWR)は、1952年に設立された国際的なキリスト教の放送宣教団体だ。世界中の人々に福音を届けることを使命としており、ラジオ放送をはじめ、テレビ、インターネット、モバイルアプリなど、さまざまなメディアを通じて聖書のメッセージを発信している。
現在、TWRは200以上の言語でコンテンツを提供しており、160以上の国で活動している。彼らは、迫害下にある人々や福音にアクセスすることが困難な地域にも福音を届けることに注力しており、「声が届くなら福音も届く」という理念のもとで活動を展開しているのである。
今回、TWRが新しい技術を活用し、特に欧州に移住しているペルシア語話者のディアスポラ(移民・難民)に向けて開発したアプリ「SUNDAY」が登場したのだ。これによって欧州在住のペルシャ語を母国語とする人々は、キリスト教の信仰について探求しやすくなるだろう。
このアプリは、文化的に配慮された動画、記事、音声コンテンツなどを提供している。これらのコンテンツは、アフガニスタン人およびイラン人のキリスト信者たちが制作したものだ。また、このアプリの画期的なところは、単なるリソース集にとどまらず、フォローアップ機能も組み込まれていることだ。
ユーザーは欧州各地に在住しているペルシア語を話す信者と WhatsApp やメール、SNSを通じて直接つながることができる。このような個人的なつながりが、信頼関係を築き、より深い対話へと導いてくれるのである。
現在、特にオランダでは、多くの教会やボランティアがこのアプリを使って、ペルシア語を話す移民に福音を伝えている。コンテンツは、同じ文化背景を持つ人々によって作られているため、詳しい背景知識や高い言語能力がなくても理解しやすいのが特徴だ。
SUNDAYアプリは無料で利用でき、オランダ語/ペルシア語、英語/ペルシア語の紙のパンフレットもあり、移民コミュニティーと関わる人々のために配布されているのである。文明の力は正しく使えば、福音を共有するために極めて強力な手段となり得る。悪魔はそれを知っているので、人々の堕落や神から遠ざけるためにこれらを使うだろう。だからこそわれわれキリスト者は、これを神のために取り返し、御国の拡大のための武器とするのだ。
欧州のペルシャ語話者の移民が、SUNDAYアプリを通じて福音に触れ、多くの人々が救われるよう祈っていただきたい。
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