「ある金持ちの畑が豊作であった。そこで彼は、…『こうしよう。あの倉を取りこわして、もっと大きいのを建て、穀物や財産はみなそこにしまっておこう。そして、自分のたましいにこう言おう。「たましいよ。これから先何年分もいっぱい物がためられた。さあ、安心して、食べて、飲んで、楽しめ。」』しかし神は彼に言われた。『愚か者。おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる。そうしたら、おまえが用意した物は、いったいだれのものになるのか。』自分のためにたくわえても、神の前に富まない者はこのとおりです。」(ルカ12:16~21)
21世紀の豊かで便利な世の中に生きていながら、さまざまな心配事や悩み、不安が増えています。クリスチャンである私たちは、イエス様のお言葉に触れ、解放されて、のびのびと歩んでまいりましょう。夏が100%の暑い夏であれば、私たちは、イエス様の命と愛に満たされた100%のクリスチャンでありたいと思います。
ヘブル人への手紙には、人がどうしても避けられない2つのことが書かれています。一つは、私たちは必ず死ぬということ。もう一つは、死んだあと神様の前で裁かれること。私たちを選び愛し救ってくださった神様から「愚か者」と言われるような魂の状態であったなら、永遠の滅びを意味します。それは、大変恐ろしいことです。
今日の箇所は、イエス様のたとえ話です。ある大金持ちがいて、大豊作だったので、もっと大きい倉を建てようと考えました。しかし、神様はその大金持ちに「愚か者。おまえの魂は、今夜おまえから取り去られるのだ。その倉と蓄えは何の役に立つのか」と言われました。また、人間と比べたら、取るに足らないと思われる自然界の烏やゆりの花でさえ、神様が祝福して恵みを与えてくださっているのなら、愛をもって私たちを造ってくださった神様が、私たちにどんなに良くしてくださるでしょう、と語られました。私たちは、思い煩わないで、むしろ賢く、信仰に集中していきたいと思います。この8月をどのように生きていけばよいか確認しましょう。
1. 一人ぼっちにならないように
大成功しても、聖書に出てくる大金持ちのように、共に喜ぶ友達や家族が一人もいないようでは「愚か者」と言われるでしょう。幸せや豊かさは、周りのみんなと分かち合ってこそ本物です。
2. 幸せの土台は神様
大金持ちは、精いっぱい考えて大きな倉を建てようと計画しました。しかし神様から与えられた命は、あと半日だったのです。私たちは、世の中の知恵や賢さを駆使していろいろな計画を立てます。しかし、命のより深い部分で幸せになれるように、命の与え主である神様に限りなく近づき、私たちの喜び、幸せ、笑顔の土台となるものを確認しましょう。
3. 神様の視点を大切に
人間的な思いで、大成功だ!幸せ者だ!と叫ぶ前に、命の与え主である神様から「愚か者」と言われ、滑稽な悲劇の主人公にならないように気を付けましょう。魂の状態を見誤ることなく神様を見上げて、喜びや幸せを手にしましょう。神様が共におられる感謝や感動は色あせず、永遠に続きます。
21世紀の日本に生きている私たちは、イエス様が語っておられる時代に比べると、恵まれているのです。悩んで人生を終わらないで、イエス様と共に歩む人生を感謝する者でありたいと思います。コロナの不安ばかりを煽(あお)るのではなく、本来の夏の楽しみを思い出してください。夏だからこその非日常的な楽しい行事もたくさんあります。喜びをつかみ取って明るく楽しく元気に過ごしてまいりましょう。
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