ゴスペルシンガーの横山大輔さんが7作目のアルバム「生きる」を発表した。前作「Advent アドベント〜クリスマスへの道〜」に続き、妻・和子さんとの共作。新型コロナウイルスにより社会が大きな影響を受ける中でのリリースとなったが、「今はライブもできないけれど、賛美の中に住まわれる神様の励ましのメッセージがある。こういう時期だからこそ聴いてほしい。諦めないで、祈り続けてほしい」と語る。
大輔さんと和子さんは昨年2月、世界の飢餓について考えようと、ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)のスタディーツアーに参加し、東アフリカのウガンダを訪れた。ジャケットには、その時に与えられたメッセージとして、申命記7章6節「あなたは、あなたの神、主の聖なる民だからである。あなたの神、主は、地の面のあらゆる民の中からあなたを選んで、ご自分の宝の民とされた」が書かれている。
「『宝探し』がツアーのテーマで、最後にみんなで何が宝物だったか分かち合いました。日本が失った豊かさだったり、子どもたちの笑顔だったり。でも、一緒に参加した田中満矢先生(ナイトdeライト)が、宝物って自分自身だったんじゃないかって。考えてみたら、僕らがどこに行っても子どもたちが追い掛けてきてくれて、まるで宝のように接してくれた。『あなたの存在が宝だよ』って。そこで出会えたみんなを通して神様がもう一度、初めの愛を教えてくれました」
「生きる」というテーマは、小学生の頃からずっと考えてきた「人は何のために生きるのか」という問いにつながっている。「音楽」に生きる意味を見いだして米国に留学するも、将来に悩んで人生の挫折を経験した。その体験が、神と出会うきっかけになった。23歳で「神様のために生きる」人生を始めて17年。40歳の節目にあらためて「生きる」とは何かを考えていると、「『神の家族』と一緒に生きること」という一つの答えにたどり着いた。
「魂が救われて、永遠の命を得る希望が福音の一番のメッセージですが、同時に、人生を一緒に歩んでくれる神の家族が与えられること、何よりも神様ご自身が一緒に生きてくださること、これがイエス様の十字架と復活のメッセージです。一度きりの人生を、神様と、神様が与えてくださった神の家族と一緒に生きていくことが『生きる』ことなんだと気付きました」
レコーディングには、大輔さんたちが通う教会のユースも参加している。「40歳になって、次の世代を育てることも大切だと思っています。最後の『生きる』という曲は、2016年の夏のユースキャンプで作った曲です。その時一緒に参加した子たちも歌ってくれていて、神の家族で作り上げた作品になっています」
外出自粛の要請が続く中で運動不足の解消になればと、知り合いのダンサーの協力で「生きる」の振り付けを考え、家の中でも踊れる賛美ダンスのミュージックビデオ(MV)も作成した。「あなたは一人じゃない。一度きりの人生、一緒に生きようと言ってくれる神様の愛を、一人でも多くの人に知ってもらいたい。そんな願いと祈りを込めて作った作品です。本当に元気になれる作品だと思うので、聴いてもらえたらうれしいです」
アルバム「生きる」は、1)パールオブアフリカ、2)義の虫、3)約束の主、4)一匹の羊、5)信仰の道、6)生きる、の6曲を収録。「約束の主」と「生きる」は、オフィシャルサイトで楽譜(PDF)も公開している。価格は税込み2200円で、オフィシャルサイトで販売中。注文は、メール([email protected]、氏名、住所、枚数明記)でも受け付けている。各曲の試聴はこちら。
■「生きる」の賛美ダンスMV
■「パールオブアフリカ」MV