カリタスジャパンは20日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、緊急支援募金を開始したと発表した。集まった寄付金は、国内外の路上生活者や難民に対する住まいの確保、職を失った生活困窮者に対する支援などに充てられる。
発表によると、支援の重点対象は、1)感染から身を守るための家や衛生環境の整わない路上生活者や難民、ネットカフェ住民など自粛規制により住む家を失った人々への住まいの確保、2)雇い止めや解雇、倒産などによる生活困窮者への食糧・衣料の確保、3)家庭内暴力(DV)などにより安心して過ごす居場所のない子どもたちなどへの居場所の確保、4)外国人労働者、技能実習生、難民申請者、入管被収容者など滞日外国人へのケア、5)高齢者、障がいのある人々へのサポート、6)言語、障がい、独居高齢者、外国人などの理由で情報にアクセスできない人々への情報提供、7)医療物資が届かない医療機関への支援、風評被害対策など。
カリタスジャパンは、「世界レベルでの収束までには長期間かかるとの見込みもあり、今後さらに被害が増えることが予想されます」とし、募金への協力を呼び掛けている。
募金は下記の郵便振替口座で受け付けている。「ゆうちょダイレクト」や他の銀行などから振り込む場合は、依頼人番号・氏名の後に「6257」(新型コロナウイルス緊急募金の意向番号)の記入が必要。詳しくは、カリタスジャパンのウェブサイト。
■ 緊急募金受け付け用郵便振替口座
記号番号:00170・5・95979
加入者名:宗教法人カトリック中央協議会カリタスジャパン
※ 通信欄に「新型コロナ緊急募金」と明記。