米バージニア州に拠点を置く「ハートクライ宣教師協会」は21日、「武漢からの続報:福音のためにすべてを委ねて」(英語)と題した報告を掲載し、新型コロナウイルスの発生地であり、感染拡大を防ぐため町全体が閉鎖されている中国・武漢で、マスクを配布しながら伝道を続けるクリスチャンたちの活動を伝えた。
報告によると、武漢では1月中旬に封鎖措置が取られて以降、約2カ月間にわたり、クリスチャンたちが交代しながら24時間ノンストップで祈りをささげている。また、路傍伝道に参加する人は1日400人以上に上り、福音を伝えつつ困窮した人たちに助けの手を差し伸べている。
これまでのところ、こうした伝道に参加したクリスチャンでウイルスに感染したのは、女性一人だけだという。またこの期間、熱や乾いたせきなどの症状が出た人も数人いたが、祈った後に症状がなくなったという。
伝道活動では、武漢の人々が必要としている物資も配布している。16日時点で、マスクは32万1264枚配布した。さらに、ゴーグル6918個、防護服2275着、レインコート3385着、消毒用アルコール923瓶、水溶性固形消毒剤1290錠、使い捨て手袋9万3186枚 、顔全体を覆うマスク99枚、ビタミンC錠剤955瓶、インスタント麺1715箱に加え、その他多種多様な食品類を配ったという。
ハートクライ宣教師協会は、路傍伝道を通してキリストを証しする武漢のクリスチャンたちのために祈るよう呼び掛けつつ、報告を次のように結んでいる。
「主は堕落した私たちの人生を再生してくださいます。私たちはあまりにも小さく弱い存在ですが、主によって用いられています。私たちは何も持たない者たちでしたが、神様はあり余るほどのものを持っておられ、供給させてくださいました。これによって私たちは力づけられるのです。主の愛はどれほど尊いのでしょうか。主の福音のためにすべてを委ね、励んでいきましょう」