【CJC】アドベント(待降節)の第2週の終わりに、世界教会協議会(WCC)のジュネーブ本部スタッフは、アル・カリヤタインの聖エリア・シリア・カトリック修道院長ジャック(ヤクーブ)・モウラッド司祭が先導する「シリアと中東の平和のための特別な正午の祈り」のため、エキュメニカル・センターのチャペルに集まった。
祈りの中で、モウラッド司祭は、彼の反省を明らかにした。「イスラム国」(IS)と関係のある武装グループが2015年5月21日、モウラッド司祭を誘拐し、彼と彼の仲間を、テロ組織がシリア本部を置いていたラッカ市に連行したのだ。
自分の経験から得た主要な教訓として、「要求は、隣人イスラム教徒との対話であるべき」とモウラッド司祭は述べた。
拘束された数カ月の間、モウラッド司祭は心理的なプレッシャーにさらされた。その後、彼はイスラム教徒の友人と一緒に脱出した。彼は現在イタリアに住んでいる。
「正午の祈り」では、シリアと中東の平和と紛争に苦しんでいる人々の癒やしを求める呼び掛けとして、さまざまな伝統に立つ賛美歌が歌われ、祈りがなされた。
アラビア語の歌と朗読で、スタッフは、祈りの中で皆が「この地上の平和のための道具」になるよう勧めるモウラッド司祭に賛同した。司祭は、シリア語で「主の祈り」を祈り、集会を終えた。