伝道団体「クライスト・フォー・オール・ネイションズ」(CfaN)の創設者、ラインハルト・ボンケ氏が7日、死去した。79歳だった。ドイツ出身のペンテコステ派の大衆伝道者であるボンケ氏は、1969年に妻子と共にアフリカ南部のレソト王国に移住。74年にCfaNを設立し、以来CfaNの働きを通して世界で7900万人をキリストに導いてきた。
妻のアニーさんと家族が出した声明(英語)によると、ボンケ氏は家族に見守られながら、平安の内に息を引き取った。アニーさんらは声明で「この60年間、彼は世界中で光り輝くイエスの福音を伝えてきました」とコメント。「彼と親族一同を代表し、皆様の温かい愛と、その揺るぎない支援に感謝します。それによって彼は、数え切れない人々に無類の救いのメッセージを伝えることができました」と謝意を伝え、最後にヨハネによる黙示録15章3~4節を引用した。
CfaNの働きは、特にアフリカで大きな成功を収めた。ナイジェリア最大の都市ラゴスで2000年に開催した伝道大会は、CfaN史上最大規模となり、5日間で600万人が参加。300〜400万人がキリストを受け入れる決断をするか、キリストにある信仰を再確認した。CfaNの現代表であるダニエル・コレンダ氏は追悼の言葉(英語)で、「彼の働きによりこの大陸(アフリカ)が変わったと言っても、言い過ぎではないでしょう」と述べ、その偉業をたたえた。
ボンケ氏は、健康上の理由から7年前にフルタイムの奉仕者を引退。その後は、コレンダ氏にCfaNを委ねていた。77歳だった2017年10月には、ラゴスで自身最後の伝道大会を開催。5夜連続で行われた大会には、200万人以上が参加したと伝えられている(関連記事:次世代に信仰の継承を CfaN創設者のラインハルト・ボンケ氏が最後のクルセード)。