ファイヤーカンファレンス(クライスト・フォー・オール・ネイションズ主催)が、19日から3日間、ベルサール高田馬場(東京都新宿区)で開催された。日本初開催となった今回、毎回2千人近い人々が会場を訪れ、聖霊の油注ぎを受け、大いに祝福を受けた。
ドイツ人伝道者ラインハルト・ボンケ氏によって、アフリカ南部にある小国レソト王国で始まったクライスト・フォー・オール・ネイションズ。「血潮で清められるアフリカ」という不可能と思われるような偉大なビジョンを見せられたボンケ氏は、それでもそれを宣言し続け、イエスの名によって清められる人々を目の当たりにしてきた。
ボンケ氏がボツワナ共和国の国立スタジアムで集会を初めて行った時には、初日こそ100人ほどしか参加者がいなかったが、集会中に次々と起こる奇跡を見た人々がそれを街に出て伝え、このスタジアムで奇跡が起きているというニュースは瞬く間に広がっていった。そして最終日の集会にはスタジアムが満杯になり、罪の赦(ゆる)しを求める人々であふれかえった。12年後、再びボツワナ共和国を訪れると、現在、同国で牧師をしている約8割が、あの日、国立スタジアムで救われた人々だったと報告を受けた。その後もアフリカだけにとどまらず、この働きは全世界に広まり、2015年までに7500万人の魂を救いへと導いたという。
今回のカンファレンスには、現在、同団体の代表であるダニエル・コレンダ氏と伝道師のトッド・ホワイト氏が初来日。世界各地で神様の奇跡を見せてきた両氏による日本で初めてのカンファレンスとあって、初日から多くの人々が会場に詰めかけた。
19日には、カンファレンスに先立ち、招待状を受け取った教職者らを中心に約100人がベルサールの小さな会議室に集合した。全国各地から集まった参加者たちは、久しぶりの再会を喜びつつ、高まる期待を抑えきれない様子だった。成田空港から直行している最中のホワイト氏を待つ間、3日間のカンファレンスのために祈りをささげた。数カ月前から準備にあたり、断食祈祷をささげてきたという牧師もいた。
やがて両氏が会場に現れると大きな拍手で迎えられ、コレンダ氏は短くこうあいさつした。
「日本で牧会をされている皆さんにまずは敬意を表したいと思います。ここ日本で、これからの3日間に何が起こるのか、私たちは非常にエキサイトしています。しかし、3日間が終わったら、私たちのことはきれいさっぱり忘れてほしい。しかし、イエス様が私たちに何をしてくださったか、それをしっかりと覚えていてほしいのです。全世界で、私たちがどこにいても、日本で何が起きているか、世界中の人々が耳を澄ますようになるのです。必ずこの日本にもリバイバルは訪れます」
到着したばかりというホワイト氏は、「イエス様はあなたの内にとどまるだけでなく、あなたの器を用いて、あなたがどこにいても、どこに行ってもイエス様は働きたいと願っておられるのです。私はフルタイムのクリスチャンです。私はクリスチャンとして当たり前のことをしたいだけなのです。神様に限界はありません。限界があるとすれば、それはあなた自身が作ったものなのです。古きあなたたちから、新しいものと変えられますように。日本の文化がどういうものであろうと、それは神の文化に勝るものではありません。神の御国が日本の文化を変えるでしょう」と力強く話し、会場にいた牧師たちは、自らを奮い立たせるような大声で「アーメン」と叫んだ。
この後、必要なものを購入しにショッピングに出掛けたというホワイト氏は、自身を「フルタイムクリスチャン」と呼ぶように、どこに行っても福音を宣べ伝えたという。
タクシーの運転手からおつりを受け取る際にも、「イエス様はあなたを愛しておられます」と声を掛けた。電車での移動中には、大勢の人がスマホに目を落とし、無表情な顔つきで操作している様子を見て、「この国には神様が必要だ」と語り、車内で「アメイジンググレイス」を賛美した。何事もなかったように電車を降りる人が多い中、数人は拍手をしてくれたという。
初日の集会では、賛美と祈り、そしてトッド氏と共に「癒やし」の奇跡を祈った参加者もいた。多くの人々が涙を流し、初めて会う隣の席の人々とも手をつなぎ、祈り合った。
3日間で5回の集会が行われ、延べ8千人以上が参加した。イエスを救い主として受け入れると宣言する「決心者カード」は約100枚提出されたという。日本のリバイバルの小さな火種を見た瞬間だった。
クライスト・フォー・オール・ネイションズは現在もなおアジアツアー中だという。祈りと献金を呼び掛けている。詳しくはホームページを。