聖書に基づいた「天が味方する生き方」とは何か。世界96カ国にネットワークを持つクリスチャン実業人の集い「日本CBMC」が主催するシリーズ講演会「天が味方する経営」の第1回が9月13日、お茶の水クリスチャン・センター(東京都千代田区)で開かれ、日本CBMCの青木仁志(さとし)理事長が講演した。青木氏は、マタイによる福音書7章12節「何事でも、人々からして欲しいと望む通りのことを他の人にもそのようにしなさい」を取り上げ、「これがシンプルに、神様が約束してくださった物心両面豊かな人生の土台」と語った。
青木氏がマンションオフィスでわずか5人から始めた人材教育コンサルティング企業のアチーブメントは現在、グループ連結で従業員数200人を超え、日経新聞による就職希望企業ランキングでは、社員数300人以下の中小企業で最高位(2014年卒対象)を獲得。今年4月からは経団連にも加入している。
講演で青木氏は、「どうしたら繁栄するのか。答えはシンプルです。価値を創造することです」と語り、「価値とは『人の役に立つ程度』。どうしたら自分の仕事で人の役に立つか。『神様、私をもっと人の役に立つ、人に奉仕のできる人間にしてください』。これは、神様の御心にかなった祈りになる。なぜなら、人のためにと言って祈っているから」と説明した。「相手の立場に立って物を考えるという原理原則が、社会の中では最も大切な基本原則」と強調し、自己中心の思考を変えるために、マタイによる福音書7章12節を毎日20回、3週間だけでも読んでみることを勧めた。
さらに、「イエス様が本当に私たちに命令していることは、証しの人生を生きること」と指摘。ヘブライ人への手紙11章1節やルカによる福音書10章27節を引用しながら信仰と経営の在り方を具体的に論じ、「御言葉を土台とした経営、これを真剣に追求していくことが大切」と話した。
シリーズ講演会「天が味方する経営」の第2回は11月8日午後6時半からお茶の水クリスチャン・センターで開かれ、ロングライフホールディングの遠藤正一社長が講演する。同社は、国内外で250カ所以上の活動拠点を持つ「総合生活サービス」企業として注目を集めている。ジャスダックに上場し、売上高120億を超える企業経営の秘訣は何か。遠藤氏が信仰を持つようになったきっかけや創業時の思い、今後の展望などを語る。参加無料、席上献金あり。詳しくはイベントページ。