東京神学大学の大住雄一(おおすみ・ゆういち)学長が5日午後3時4分、死去した。64歳だった。関係者によると、4日にくも膜下出血で倒れ、意識不明の状態が続いていたという。葬儀は9日正午~午後3時、東京都三鷹市大沢3-10-30の同大礼拝堂で行われる。喪主は妻の真理さん。
1955年東京生まれ。79年東京大学法学部卒業、同年東京神学大学神学部に編入学し、83年同大学神学研究科博士課程前期課程修了。その後、西ドイツのベーテル神学校に留学し、神学博士号を取得。日本基督教団大宮教会、同用賀教会などで牧会に当たった。東京神学大学では90年から教鞭を執り、常勤講師、助教授、教授を経て、2017年から学長を務めていた。
著書に『聖書 神の言葉をどのように聴くのか』(日本キリスト教団出版局)、『神のみ前に立って―十戒の心』(教文館)、共著に『言葉の働く場所』(東信堂)、訳書にF・クリュゼマン、U・タイスマン編『キリスト教とユダヤ教―キリスト教信仰のユダヤ的ルーツ』(教文館)、F・クリュゼマン著『自由の擁護―社会史の視点から見た十戒の主題』(新教出版社)など。