本紙編集長兼論説主幹の宮村武夫氏が16日朝、千葉県内の病院で死去した。80歳だった。葬儀は近親者のみで執り行われる予定。遺族の意向で花料・供花などは辞退する。
今年4月に貧血のため検査入院した際、胃がんと診断され、5月22日に胃の全摘手術を受けた。その後も病院でリハビリを続けていたが、7月中旬ごろからは肺炎を患うなどして体調が悪化していた。
1939年東京都深川生まれ。開成高校時代、キリスト信仰に導かれる。62年に日本クリスチャン・カレッジ(現東京基督教大学)を卒業後、ゴードン神学院(現ゴードン・コンウェル神学校)、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部(組織神学)修了。日本新約教団寄居キリスト福音教会(現日本リバイバル連盟寄居チャペル)牧師(62〜70年)、JECA青梅キリスト教会牧師(70〜86年)、JECA首里福音キリスト教会牧師(86〜2006年)を経て、ちいろば聖書集会、宇都宮キリスト集会牧師、沖縄名護チャペル協力宣教師。本紙では、2014年4月から17年3月まで編集長(18年2月から再任)、17年4月からは論説主幹を務めた。
今年4月には、2009年から刊行が始まった著作集全8巻が完結し、東京都内で記念会が開催されるなどしていた。
主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』(真文舎)、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』(以上いのちのことば社)、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』(聖書図書刊行会)、『哀歌講解説教 哀歌をともに』、『ルカの福音書 味読身読の手引き①』(以上クリスチャントゥデイ)ほか。
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