世界教会協議会(WCC)は、8月11日の「朝鮮半島の平和的統一のための祈祷日曜日」に参加するよう有志の人々に呼び掛けている。
韓国キリスト教教会協議会(NCCK)と北朝鮮の朝鮮基督教連盟(KCF)は毎年、朝鮮半島の和平と統一のための共同祈祷文を用意し、両国が日本の植民地支配から独立したことを記念する8月15日の「光復節」(北朝鮮では「解放記念日」)の前の日曜日に、この祈祷文を用いた諸集会を開催している。
NCCKとKCF中央委員会は、2019年の共同祈祷文(英語)をすでにまとめており、諸教会は祈祷文を自国の言語に翻訳し、会衆と共有するよう奨励されている。
祈祷文は、「主よ、私たちはかつて一つの国でした。私たちは100年前、日本の帝国主義の専制政治に反対し、朝鮮独立を叫び求めました」と始まり、次のように朝鮮半島統一の願いを表明している。
「主よ、私たちはあなたに懇願します。二度と、この土地で戦争を試みないようにしましょう。そして、いかなる外国勢力も利用できない、永続的で平和な独自の体制を確立させましょう」
また人々に対し、心と意志と力を一致させるよう促し、「私たちに自らの運命を切り開かなければならないことを思い起こさせてください。主よ、私たちを一つにしてください」と述べている。
さらに、朝鮮半島の両国民は手を取り合い、自らの運命を切り開かなければならないと指摘。「主よ、平和と繁栄のために、世界中の親愛なるキリスト者たちの祈りを聞いてください」と求め、「いかなる理由があろうとも、自らの義務を回避したり、遅らせたりすることがありませんように」としている。
NCCKはソウルの教会で共同礼拝を行うほか、水原(スウォン)、大田(テジョン)、釜山、全州(チョンジュ)などの各地で地域の礼拝を行い、併せて音楽祭や展示会も開催する。
NCCKはこの他、8月15日には民間団体「6・15委員会」との共同イベントも開催する。参加者はソウルの光化門広場に集まり、付近にある米国大使館と日本大使館を取り囲む「平和の鎖」を作る予定だ。