青山学院大学(東京都渋谷区)と弘前学院大学(青森県弘前市)は15日、学生の交流やプロジェクト研究の共同実施などを目的とした連携協力協定を締結した。青山学院大が今年度開設した「コミュニティ人間科学部」での連携や、インターネットを利用した講義、単位互換などを目指す。
弘前学院大で同日行われた協定調印式には、青山学院大の三木義一学長、弘前学院大の吉岡利忠学長が出席し、協定書に署名した。三木学長は「地方大学との協定調印は初めてであり、地方や海外で活躍する人材を育てたい」とあいさつし、吉岡学長は「大学の規模や内容が多彩である青山学院大学との提携はこの上もない喜びであり、本学にとって歴史的なこと」と述べた。
弘前学院大は、これまでに米国の3大学、韓国の5大学、中国の2教育機関と姉妹校提携を結び、国際交流の推進に取り組んできたが、国内の教育機関としては青山学院大が初めての提携校となった。
青山学院と弘前学院は共にプロテスタント・メソジスト派のキリスト教信仰に基づく教育を行っている。弘前学院の創立に関わった本多庸一(津軽藩弘前出身)が青山学院第2代院長を務めたほか、青山学院の歴代院長の中で阿部義宗(第6代)、笹森順造(第7代)が弘前出身であったというゆかりもあり、今回の協定締結に至った。
青山学院大は、「今回結んだ本協定により、両校の資源を活用し、相互の持続的な発展と、多様な価値観に基づく新たな価値創造に寄与することを目指し、さまざまな取り組みを行っていきます」としている。