関東学院大学(横浜市、規矩大義〔きく・よしひろ〕学長)と、尚絅(しょうけい)学院大学(宮城県名取市、合田隆史学長)は23日、連携協定を締結した。両大関係者が出席する中、締結式が同日、尚絅学院大で行われた。協定締結により、両大は1年間の学生の受け入れ体制を整え、学生の派遣・受け入れ(国内留学)を2019年秋から実施できるよう準備を進める。
両大は共に、米国のバプテスト派(プロテスタント)の宣教師によって明治時代に創立された学校を前身とする。これまでもキリスト教主義という共通理念の下、密接な関係を築いてきたが、協定締結によりさらに具体的な学生間の交流を進め、今後は職員間の交流についても検討していく。
関東学院大の規矩学長は「これからの時代の大学間の連携は、具体的な取り組みが目に見えて、目の前の学生たちにとって得るものがあるものでなければなりません。そうした取り組みを目指し、両校の交流を深めていければと考えています」とコメント。
尚絅学院大の合田学長は「教室の中で理論だけを学ぶのであれば、どこでも構いません。大学の値打ちは、人であり、フィールドにあります。今まで以上に豊かで多様性のある環境を、学生や教職員に提供できると期待しています」と語った。
締結式後には、記念講演会が行われ約100人が参加した。「災害時、子どもの命をどう守るか?」を共通テーマに、尚絅学院大人文社会学群長の田中重好特任教授が「その時学校は、何を考え、どう動いたか―東日本大震災の経験に学ぶ」、関東学院大の規矩学長が「教育機関における防災とBCP」と題し講演した。