3月1日の世界祈祷日に合わせて、今年も北海道から沖縄まで全国80カ所以上で関連集会が開かれる。日本キリスト教協議会(NCC)女性委員会・世界祈祷日事務所は18日、開催地の情報をブログに掲載し、集会への参加を呼び掛けている。
世界祈祷日は1887年、米国の女性たちが、移住者や抑圧されている人々を覚えて始めたもの。その後、2度の世界大戦を経て、毎年3月第1金曜日と定め、和解と平和を求める祈りの日として教派を超えて広がっていった。日本では1932年から始まり、49年からはNCC女性委員会が世界祈祷日国際委員会(WDP)から送られる原案を基に日本語式文を作成し、配布している。
今年のテーマは、ルカによる福音書14章15~24節から「いらっしゃい、準備はすっかりできています」。式文の作成は、欧州で最も小さな国の一つ、スロベニアの女性たちが担当した。
NCC女性委員会は「式文は、スロベニアが社会主義・共産主義だったときから今日までの政治的、経済的状況を反映しています。私たちは、難民や移住労働者、母、祖母、妻、そしてロマ人の声に耳を傾け、自由と正義と平和への道で、助けを求める人々と互いに支え合える祈りをささげたいと思います」と参加を呼び掛けている。
世界祈祷日にささげられた献金は、WDPを通して、式文作成国で行われる女性の活動や国内外での女性の働きのために用いられる。集会日程の詳細は、同事務所のブログを。