日本のキリスト教界を代表する行事の一つとして定着した国家晩餐祈祷会が、来年から「国家朝餐祈祷会」に生まれ変わる。今までの伝統を受け継ぎながら、第19回として来年6月12日午前8時から、ヒルトン東京お台場(東京都港区)で開催される。国家朝餐祈祷会を主催する日本CBMCの青木仁志理事長は14日、東京・六本木ヒルズクラブで開かれた日本CBMCのクリスマス会で、「ぜひ一人でも多くの方に集まっていただき、日本のリバイバルの一つのきっかけとなる大きなイベントになることを期待している」と話した。
国家晩餐祈祷会には毎年、国会議員や財界人を含む、教団教派を超えた教職・信徒らが集まり、心を一つにして日本と世界の平和のために祈りをささげてきた。米国や韓国では現職大統領が毎年参加するなど、朝餐祈祷会として広く認知され、米国ではすでに半世紀以上の歴史がある。
「晩餐」ではなく「朝餐」とする今回の変化も、世界各国に広がる国家朝餐祈祷会(NPB=National Prayer Breakfast)運動と歩調を合わせた形だ。瀬戸健一郎副理事長は、「日本CBMCがしっかりと世界の流れと合し、世界の祈りと合わせて神様の御国のために働いていくスタートとしたい」と述べた。日本CBMCアドバイザーで草加神召キリスト教会主任牧師の天野弘昌氏は、「日本CBMCの働きが新たな歩みへとスタートする。ここにも神様の素晴らしい介入があって、大いなる働きがなされると信じている」と語った。
朝餐祈祷会のテーマは「愛が働くとき、不可能は可能に」(マタイの福音書17章20節)。前回までの晩餐祈祷会の流れをくむ懇親と祈りの会も、人数を200人と限定して朝餐祈祷会前日の6月11日夜、「ビジネス伝道への執り成し」をテーマに開催する予定だ。代表メッセージを伝える日本基督教団赤坂教会主任牧師の姫井雅夫氏は、「祈りの課題を挙げていくと、本当にたくさんある。『祈りから始めよう』というテーマでお話をさせていただきたい」と述べた。
また、教会を支える若いビジネス信徒の育成をテーマにした教会発展セミナーも当日の朝餐祈祷会後に企画している。講演する21世紀キリスト教会主任牧師の増山浩史氏は、「聖書片手にビジネスをしていくことがどれほど素晴らしいことかをお話する機会を頂ければと思う。ぜひ、生きた神様が一緒に仕事に取り組んでくれる、そんな証しをしながらお話させていただきたい」と語った。
要事前申し込みで期限は2019年5月22日。参加費は、前日夜の集会と朝餐祈祷会後のセミナーも込みで1万7千円(4月30日までの申し込みで早割1万5千円)。朝餐祈祷会のみで9千円(4月30日までの申し込みで早割8千円)。申し込みと問い合わせは日本CBMC(電話:03・5244・5594、メール:[email protected])まで。