世界96カ国に広がるビジネス宣教団体「CBMC」のジム・ファールストム国際会長が11日、東京都内で講演した。日本CBMCが主催し、クリスチャン実業人ら約90人が参加した。
ジム氏は、米金融大手JPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴに在籍し、世界経済の第一線で金融専門家としてのキャリアを積み上げ、これまでに製造業や卸売業などのさまざまな業種の企業で最高財務責任者(CFO)を務めてきた。現在はCBMCの国際会長として、世界各国のクリスチャン実業人や政財界の指導者らと交流しながら、ビジネス宣教のためのネットワークづくりに取り組んでいる。
「信仰とビジネスフィールドにおける証し」をテーマに、各国のCBMCがビジネス宣教においてどのように重要な役割を果たしてきたかを振り返ったジム氏は、「それぞれの国にいるクリスチャンが立ち上がり行動するためにCBMCはある」と強調。「ビジネスやプロフェッショナルな分野で働く一人一人こそ、それぞれの分野における宣教で最も活躍できる人々」と語り、クリスチャン実業人について「それぞれの職場に遣わされたキリストの大使」と述べた。
「魂の救いという収穫は、神によって豊かに用意されている」と語り、「皆さんが力を合わせたら、どれほど大きな収穫を見ることができるか計り知れない。あなたが遣わされている職場において、神がどのような素晴らしい働きにあなたを召しておられるのか、一緒に祈り求めてほしい。地球規模の運動であるCBMCの働きにぜひ加わってほしい」と呼び掛けた。
日本CBMCの青木仁志理事長も講演し、聖書を土台にした会社経営について熱く語った。「人生の目的が変われば人生の質が変わる」と強調し、「神様の御心は、神の国と神の義を第一に求めること(マタイ6:33)と、隣人をあなた自身のように愛すること(同22:39)の2つに要約される。それを目的に生きていけば、良い人生を送ることができる。お互いにそれをまっとうしましょう」と結んだ。
日本CBMCでは、毎月持たれる定例の勉強会やリーダーシップトレーニングのほか、クリスチャンの国会議員らも参加する国家晩餐祈祷会の開催など、クリスチャン実業人の霊的成長を助け、相互の連携を深めるためのさまざまな取り組みを行っている。新規会員の募集について詳しくはホームページ。