「重い子宮筋腫の苦しみから解放してくれる!」と信頼し、仕事を手伝っていた“子宮筋腫改善マニュアル”考案者のT先生から、事務所の都合で突然解雇された私は、翌日から就職活動に奔走しました。
以前働いていた、家事代行サービスの仕事に戻ることも考えましたが、妊娠8カ月のような大きなお腹と、酷い月経過多を抱えた体で家やオフィスビルの清掃はつらく、「どうしたらよいか?」と悩んでいたとき、友人から、“好運のパワーストーンブレス”を作る、スピリチュアルヒーラーUさんを紹介されました。石を、まるで我が子のように愛し優しく丁寧に扱うUさんが作ったブレスレットは、「身に付けると好運を引き寄せる!!」と評判で、「身に付けたら新しい仕事が来るかもしれない!」と、期待してサロンに行きました。
サロンの中は、さまざまな大きさ・さまざまな種類のきれいな石が、所狭しと飾られ、ホワイトセージの燻(いぶ)した香りが神秘的な雰囲気を醸し出していました。何事にも勉強熱心なUさんは、ヨガも深く学ばれていたようで、チャクラを描いたタペストリーなど、ヨガに関するものもたくさんありました。
Uさんは、「聡明で上品、気さくで優しい奥様」という印象で、アッという間に打ち解け、スピリチュアルな内容から家族などのプライベートに至るまで、お互いのことをいろいろと話しました。「理解ある素敵なご主人とお子さんに恵まれ、好きなことを仕事にされている」と、とてもうらやましく思いましたが、お子さんの重い病を治そうと、大変苦労された時期もあったそうで、その時出会った「ホメオパシー」にも、豊富な知識と経験を持っている方でした。
その後のUさんは、数々の資格を取得され、多くの人々の好意を受けて引き立てられ、さまざまな分野でご活躍されていますが、いつも謙虚で、何よりご自分の師に従順で、献身的に働かれる人柄は変わっていません。クリスチャンになられたら、きっと素晴らしい働きをされることでしょう。主がUさんに触れてくださり、霊の目が開かれ、救われることを心からお祈り致します。
さて、パワーストーンブレスの製作を始めることとなり、Uさんは、玉状になった幾種類もの石の詰まったケースを3つ、私の目の前に置くと、目を閉じて少し瞑想した後、「何かインスピレーションを感じた石を手に取り、その感触で“縁”を感じるものを選んでください」と促されました。私は心を集中し、じっくり吟味して数種類の石を選びました。
不思議と、選んだ石の中に、「仕事運アップに働く」「婦人科系の癒やしに効く」といわれる石が、ちゃんと入っていました。その石を使ってブレスレットを作っていただき、最後に他人が触った汚れを清めるため、ホワイトセージの煙とクラスター(水晶原石の置物)を使って浄化し、ようやく私だけのものとなりました。
すると、間もなく私の携帯に電話が入りました。元職場の友人女性からで、「ドッグフード会社の新店舗スタッフをやらないか?」という話でした。職場は家から随分遠かったのですが、お台場というオシャレな場所で、時給もT先生の所より300円も高く、さらに私の大好きな“犬”に関係した職場・・・。あまりのタイミングの良さと好条件に、「パワーストーンの力だ!!」と信じ、喜んで即決してしまいました。
クリスチャンになった今なら、まず聖霊様に「神様の御心かどうか?」を祈り求めますが、当時は、“自分勝手な思い込み”というか、“違う世界から来た思い” に従ってしまったのです。その証拠?!に、新店舗は、英語で「女神の砦」という名称のショッピングモールの中にありました!
ここで私は、「踊る大捜査線」で有名になった、“湾岸署” のお世話になる“災難”に遭うのです・・・。
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