「ワーシップ・ジャパン・カンファレンス2018」が17日、神の家族主イエス・キリスト教会(東京都足立区)で開かれた。教会音楽奉仕者を中心に約150人が集まり、力の限り主に賛美をささげ、共に学びを深めた。
教会音楽奉仕者の総合的育成に取り組む音楽神学校「ワーシップ・ジャパン」(ジョシュア佐佐木学長)が毎年開催している。8回目となる今回は、「あなたの成長が教会成長のカギ」をテーマに3つの集会が行われた。
午前のセミナーで日本福音教会・堺福音教会東京チャペル牧師の北秀樹氏は、「イエスの臨在の中に導くお手伝いをすること」がワーシップリーダーの役割とした上で、ワーシップリーダーの成長の助けになる3つのポイントを解説した。
第一のポイントは「どのように準備するか」。北氏は、祈りの準備と技術的な準備のどちらかに偏ることなく「両方が必要」だと指摘。特に、リーダー一人一人が神の臨在の中で時を過ごし、霊性を養うことの重要性を強調した。また、選曲の具体的なアドバイスや、導く対象を考慮することの大切さについても語った。
第二のポイントは「神は何をされているのだろうか」。礼拝のより良い導き方を求めるためには「礼拝の中に生きて働かれる聖霊に明け渡していくことが必要」だという。「単に良い音楽を聞かせることでも、良い音楽をただ共有することでもない。その中でまことの神様に、霊とまことをもって礼拝をささげる者になっていく場を提供するのがワーシップリーダーの務め」と語った。
第三のポイントは「私たちはどこで成長しているのだろうか」。良い奉仕をするためには、日々祈りの時間を持つこと、主の臨在の中でしっかりと休息する時間を持つことが大切だと語り、持続可能な生活リズムを整えることの重要性を強調した。また、人々の意見に耳を傾けることが大切だとし、たとえ否定的な意見であっても「この意見はどのように私の霊的な成長を促すことができるだろうか」という視点を持って学んでいくときに、より良い礼拝をささげる者へと成長していくことができると語った。
午後の賛美集会では、イエス・キリスト神の愛教会牧師の中山有太氏が力強く賛美をリードし、アブラハムが息子イサクをささげる創世記22章の記事を本文に、「神に価値を置く」と題してメッセージを伝えた。中山氏は自身の体験談を交えながら「神様は試練や困難を通して『本当にあなたは私を第一としているか』を試すことがある。私たちが知らず知らずのうちに神様よりも価値を見いだしているものを、神様は手放すように迫っておられる」と説き、「手放した以上に最高のものを主は用意してくださっている。神様の計画があることを信じましょう。この方についていきましょう」と呼び掛けた。
最後の聖会で松山福音センター主任牧師の万代栄嗣氏は「私たちが信仰を働かせるなら、必ず素晴らしいことが起こる」と強調。「あなたの信仰がどこかで妥協していないか。あなたがぬるま湯につかったまま、何もしないでお茶を濁して終わることを神様は求めていらっしゃらない。群衆の中から抜け出して、一人一人が主の前に手を上げて、『主よ、私を用いてください』と願う者となろうではありませんか」と訴えた。
最後に万代氏が「主は本気の奉仕者を求めている。一歩を踏み出すことが必要」と呼び掛けると、多くの参加者が講壇の前に進み出て献身の思いを表明し、共に祈りをささげた。
ワーシップ・ジャパンでは、2018年度の入学生を募集している。問い合わせは、ワーシップ・ジャパン事務局(電話:03・3518・9898、FAX:03・3518・9897、メール:[email protected]、ホームページ)まで。