<本文と拓本>文字32(990+32=1022)
修功徳(功徳を修む)。於是天題寺牓(是において寺の牓に天題し)、額載龍書(額は龍書を載す)。寶装璀翆(寶装は璀翆)、灼爍丹霞(丹霞<高貴な赤色の霞>は灼爍)。睿札宏空(睿札は空に宏く)、騰凌激日(騰りて激日を凌ぐ)、寵賚比南山峻極(寵賚<賜ったもの>は南山の峻極に比し)、
<現代訳>
功徳を修めました。これにより会堂に掲げた額の皇帝筆跡の龍書は、玉のごとく光り、赤き霞みのように大空に輝き、太陽をも凌ぐようです。
<解説>
1. 新約聖書には徳の文字が多く出、徳目も表記しています。すなわち信徒の品性を備えることを勧めています。「あらゆる努力をして、信仰には徳を、・・・愛を加えなさい」(Ⅱペテロ1:5~7)。つまり、主イエスに似せられ、彼の品性に造られていくことです。神様は信徒をその徳と栄光へと救い召したとあります。
2. 皇帝の直筆がどんな内容の筆跡かは不明ですが、皇帝の書を会堂に掲げたことは、特別に国の認可があり、保護されたことを意味したと考えます。
※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
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