埼玉3区(草加市、越谷市など)に立憲民主党から新人として立候補する山川百合子氏(48)は、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団草加神召キリスト教会員(天野弘昌牧師)。
山川氏は1969年、埼玉県草加市に生まれ、キリスト教主義の恵泉女学園高校・大学を卒業、英国留学から帰国して国際人道支援NGOなどで働いた後、2003年、埼玉県議会議員に初当選し、以後、14年間にわたって県議を務めた。4期目の任期中だったが、9月に辞任して衆議院議員総選挙に出馬することに。10年にクリスチャンの瀬戸健一郎草加市議会議員と結婚。瀬戸氏に導かれるかたちで洗礼を受けた。
7歳年上の瀬戸氏は、18歳の時、米国留学中に聖公会で洗礼を受け、帰国してから、88年に日本同盟基督教団石神井福音教会に転会。90年から草加市議会議員を6期23年務めた。2002年に日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団草加神召キリスト教会に転会。2013年に日本維新の会から参議院選挙に立候補したが、落選。その後、維新の会を離党し、現在は総合コンサルティング会社コムリサーチLLCの代表を務めている。
これまで埼玉3区(旧4区)では、民主党(社会党出身)の細川律夫氏(74)が第39回(90年)から第45回(2009年)まで、比例当選も含め7期務めてきたが、前回と前々回の総選挙で自民党の黄川田仁志(きかわだ・ひとし)氏(47、2期)が当選。細川氏は落選が続き、14年をもって政界を引退した。もともとはその細川氏の後継者として山川氏が黄川田氏に挑むことになっていたが、民進党が希望の党に合流することに。山川氏は、安保法制を容認することを条件にしていた希望の党への合流はできないと判断し、立憲民主党からの出馬を決断した。その後、希望の党は、元客室乗務員で同志社大法科院在学中の新人、三輪麻美(みわ・あさみ)氏を擁立。三輪氏は15年の堺市議会議員選挙では無所属で落選した、大阪出身の落下傘候補だ。
その他、日本維新の会からは谷古宇勘司(やこう・かんじ)氏(66)、幸福実現党からは飯田剛氏(58)、無所属で石川英行氏(54)が出馬するなど、埼玉3区は候補者が6人も乱立する激戦区となっている。
山川氏からクリスチャンに向けてメッセージをもらった。
戦争が現実味を帯びてきました。私は憲法の平和主義を貫き、「武力によらない平和を作る」と訴え続けてきました。この根底にある御言葉が、「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるから」(マタイ5:9、新改訳第3版)です。国民に降りかかる具体的な軍事的脅威は断固として防衛しなければなりませんが、アメリカが展開する世界戦略の片棒を担いで、安易に自衛隊を海外派遣するのは間違いだと確信しています。この世から、差別、抑圧、貧困、格差を取り除き、紛争や戦争の原因を根本からなくすために、「だれもが大切にされる輝く未来」を切り拓(ひら)いてまいります。私は長く国際人道支援NGOの職員として、世界の紛争地域や貧困地域で活動した経験がありますが、4期15年の県議会議員の経験から、一見、繁栄を極めているはずの日本でも、社会の根底に同様な問題があると実感してきました。主の示されたこの道を、主に寄り頼んで進んでまいります。お祈りのサポートをよろしくお願いします。
【訂正とお詫び】本記事掲載時、立憲民主党の海江田万里氏について、幼い時から教会付属の幼稚園に通い、洗礼を受けていると伝えていましたが、誤りでした。お詫びして訂正いたします。(2021年7月28日)