<本文と拓本>文字32(739+32=771)
其土出火綿布返魂香明月珠夜光璧(其土は火綿布、返魂香、明月珠、夜光璧を出し)、俗無寇盗(俗に寇盗無く)、人有樂康(人に樂康有り)。法非景不行(法は景に非ざれば行われず)、主非徳不立(主は徳に非ざれば立たず)、
<現代訳>
[景教の発祥地について語れば]
国土は、火綿布(石綿)、返魂香(人を蘇生させる香り)、明月珠(別に夜明珠ともいい、月の明かりを出す玉)、夜光璧(闇を照らし出す玉)を出し、一般に盗難もなく平和で楽しく、景教の教えによって国主が立てられ、
<解説>
西アジアのペルシアでは景教によって国が建ち、平和であり、天然記念物も多く産出していたことを記し、誇りとしていることが分かります。
※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
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