今回から大秦景教流行中国碑の現代訳と、愛知県春日井市に建った同じ碑から川口が拓本したものを掲載していきます。
現代訳と拓本1
<本文と拓本>
景教流行中国碑 並びに序
大秦寺(会堂)の僧(長老・牧師・主教)の景浄(シリア語名でアダム)が述べました。
長老アダムは中国の総主教で地方主教です。(シリア語文)
<解説>
景教碑の文章を作成したのは、中国長安で景教徒たちの指導者であったアダムこと景浄です。景浄はアフガニスタンのバルク地方から中国景教の宣教と信徒育成のために遣わされました。
父は中国長安の主教で景教指導者のイズドボジード。景浄は父が中国皇帝に説教した証しを碑に刻む必要を感じ、これを建設しました。
※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
『景教のたどった道―東周りのキリスト教』(キリスト新聞社、2005年)
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