【CJC】スイス・ジュネーブ近郊のボセーにある世界教会協議会(WCC)の「エキュメニカル研究所」から初の博士が誕生した。ジュネーブ大学プロテスタント神学部と提携して実施している神学博士号(エキュメニズム専攻)取得コースを修了した最初の資格者が同大の口頭試問を通過したもの。エキュメニカル研究所が、各国のWCC加盟教会に神学的に貢献する最初の事例となる。
最初の挑戦者は、ナイジェリア・ブレスレン教会のダニエル・Y・エンバヤ総幹事。同教会の非暴力の証しを、激しい極端派の暴力に直面する歴史的に平和なブレスレン教会の存在と証しに焦点を絞ったもので、エンバヤ氏の研究は今日の倫理分野にとって最も刺激的な知識を確立するのに貢献した。
エンバヤ氏の研究を指導した同研究所のエキュメニカル社会倫理が専門のアメレ・エクエ教授は、同氏の働きは、個人の業績である以上に、エキュメニカルかつ宗教間の協働のためにナイジェリアの教会から次世代の指導者を生み出すことにも貢献することになろう、と強調した。