学校法人聖学院(東京都北区)は、3日開催の臨時理事会で、阿久戸(あくど)光晴理事長(66)の任期満了に伴い、現聖学院大学長の清水正之氏(69)を、同日付で新理事長に選任した。任期は、2017年4月3日から20年3月31日までの3年。学長職も引き続き兼務する。
清水氏は1947年横浜市生まれ。71年に東京大学文学部倫理学科を卒業後、77年に同大学院人文科学研究科倫理学専攻博士課程単位取得退学。三重大学人文学部助教授、同教授、東京理科大学工学部教授、聖学院大学人文学部教授、同大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科教授、同大人文学部日本文化学科長、同大人文学部長、同大副学長、同大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科長を経て、2015年から同大学長。他に、日本倫理学会評議員、東京大学学生キリスト教青年会理事なども務めている。人文科学博士。
専門分野は倫理学と日本倫理思想史。主な著書に『日本思想全史』『日本の思想』『国学の他者像─誠実と虚偽』、共著で『岩波講座 日本の思想 第四巻』『思想間の対話─東アジアにおける哲学の受容と展開』『「おのずから」と「みずから」のあわい』『教会と学校での宗教教育再考─<新しい教え>を求めて』『共生と平和への道─報復の正義から赦(ゆる)しの正義へ』など。
聖学院は1903年、米国のキリスト教ミッション(ディサイプルス派)によって設立された、プロテスタントのキリスト教主義学校。聖学院中学高等学校、女子聖学院中学高等学校、聖学院小学校、聖学院幼稚園(以上、駒込キャンパス)、聖学院大学、聖学院大学大学院、聖学院みどり幼稚園(以上、さいたま上尾キャンパス)、聖学院アトランタ国際学校(米ジョージア州)からなる10の学校と総合研究所を要する一貫教育体制を整えた総合学院。新約聖書のマタイによる福音書22章37〜39節から、「神を仰ぎ 人に仕う」を学院の標語としている。