2017年1月に、北朝鮮伝道の新たな取り組みとして、KRIN(Korea Reconciliation Initiative Network、韓国和解率先ネットワーク)カンファレンスが開催されました。これは、韓国宣教団体「コーナーストーン宣教会」の代表者、イ・イサク氏が主宰となり、全世界のクリスチャンに呼び掛けている働きです。北朝鮮伝道を具体的に考え、新たなステージへ向かう必要が示されて働きが始まりました。特に、隣国である日本の役割が重要とされ、今回のカンファレンスでも、日本の教会や団体への期待が語られました。
カンファレンスと同時にKRIN日本委員会も設立され、サーバントリーダシップチームとして、新生宣教団をはじめ、オペレーションセイフのジョナサン・ウィルソン氏、アジア・アウトリーチ・ジャパンの吉田隆氏、他の有志牧師など、アジア宣教や難民支援に重荷のある団体、教会などが中心となり、日本国内での情報発信やカンファレンス開催を計画していきます。新生宣教団では、アジアプロジェクトの一環として、北朝鮮をはじめ、さらなる東アジアへの宣教を進めていきます。
カウントダウンは始まっています
北朝鮮による核兵器やミサイルの開発、高官の亡命、金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄の殺害事件など、北朝鮮に対する平和や安全への懸念が国際社会に広がっています。現在のような体制不安が続くと、北朝鮮が近い将来、急変事態に陥ることも考えられます。また、このような事態に対して、日本や周辺諸国の備えが十分とは言えません。
KRINは、北朝鮮の急変事態に備えるためのネットワークです
専門家たちは、北朝鮮政権が混乱状態に陥った場合、出国する難民は250~400万人に達すると予測しています。また、日本政府は朝鮮半島の有事の際、北朝鮮から10~15万人規模の難民が日本に上陸する可能性があると予測しています。韓国、高麗大学のユ・ホヨル教授は、「大量脱北に備え、生活必需品、難民収容所、物資調達網、非常連絡網などの統一、インフラストラクチャーの構築を急がねばならない」と助言しています。
そこでKRIN日本委員会は、各メンバーに関連する分野のネットワークを利用しながら、共同作業のための枠組みを提供します。さらに、国境を越え、韓国をはじめ、各国のKRINとのネットワーク作りを行う考えです。新生宣教団は、主に難民伝道やミニストリーのサポートに携わります。
平和の実現には物質的、政治的な側面だけでなく、キリストの愛による急速な関係の回復も必要です。KRINの目的は、北朝鮮に福音を伝えることです。難民に肉的な必要を提供するだけでなく、霊的な必要も共に与えることがこの働きの目的です。そこでKRINでは、以下の10項目について各教会への準備を呼び掛けています。
日本の教会は、以下の準備をしてください
1. 難民伝道
2. 情報網の構築
3. 祈り
4. 財政支援
5. ミニストリーの人員集め
6. 人材サポート
7. 医療サポート
8. 生活必需品
9. 食料品
10. 服・寝具など
この働きのために多くの教会が立ち上がり、北朝鮮を憐れまれる神様の心に応答する働き人となってほしいと願っています。KRINについては、専用ホームページでも情報を発信しています。
新生宣教団は、迫害・内戦・貧困などで聖書が入手困難な地域へ御言葉を届けています。新生宣教団のアジアプロジェクトについてはこちら。