世界各地で文書伝道に取り組んでいる新生宣教団(埼玉県比企郡)の岩岡稔員(としかず)総主事をはじめとするスタッフは16日、駐日ウガンダ大使館(東京都渋谷区)を訪問してベティ・グレース・アケチ=オクロ駐日特命全権大使と面会し、ウガンダで展開している「マンガプロジェクト」の報告を行った。
同団体は2008年に「マンガプロジェクトウガンダ」を立ち上げ、これまでに5回にわたってマンガ「メサイア」と小冊子「ザ・メサイア」の計140万5千冊をウガンダに届けてきた。14年の発送時には、同団体本部でアケチ=オクロ大使を迎えた盛大な出発式も開催された。日本生まれのマンガを通して聖書の福音と希望が届けられることに、大使は大きな喜びを見せた。
ウガンダは人口の約84パーセントがクリスチャンで、学校においても聖書を用いた教育が積極的に行われている。新約聖書の福音書がベースとなっているマンガ「メサイア」は、ウガンダの教会を通して小学校などに配布され、さらにワールド・ビジョン・ウガンダによって、特に貧しい北部にも届けられている。
15年には、日本人宣教師が開拓した南西部ムバララ市でも、教会から地域の幼稚園や小学校に配布され、非常に大きな反響を呼んでいる。現地のスタッフからは「教会学校の子どもたちがこのマンガを読んで、さらに神様のことを知りたいと思うようになっている。そして、神様との正しい関係を築こうとしている」との報告があった。
ウガンダにおけるマンガプロジェクトの報告を受けたアケチ=オクロ大使は、「このマンガはとても力があり、文字を理解できなくても絵から内容を理解し、本当の福音と希望を知ることができるので、アフリカの子どもたちにとってとても有用だ」とあらためてプロジェクトの意義を認めた上で、「ウガンダはすでにキリスト教国として成立しているので、今後はアフリカの他の地域での宣教も進んでほしい」とさらなる発展を期待した。
同団体のスタッフは、「アフリカ各国の駐日大使の多くはクリスチャンの方が多いと聞いているので、関わりを広げつつ、民間レベルでの心の支援としてこのマンガプロジェクトをアフリカ各国で進められれば」と語り、「これまでの皆様からの祈りと支援に心から感謝している」とマンガプロジェクトへのさらなる支援を呼び掛けた。
マンガプロジェクトについて詳しくは、新生宣教団のホームぺージ。