東京都千代田区の天理ギャラリーで2月18日から4月1日まで「いのりのかたち キリスト教と民間信仰」と題した展示が行われる。同展は天理大学(奈良県)の創立90周年を記念して、2015年7月に同大学付属天理参考館で行われた。東京での展示は今回が初めて。
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祈りの際に用いられるモノに焦点を当て、それぞれの用途や背景にある信仰的な意味合いを紹介、欧州や北アフリカ、中南米などでキリスト教が土着信仰と互いに影響を及ぼし合いながら、異民族や異文化の中でいかに需要されたのかを通して、「祈り」の時間・空間的な広がりを探る展示が行われる。
ギリシャやブルガリア、ロシアなど、東欧地域のイコンの他、エチオピア正教会の木製イコンや掛け布イコン、古代エチオピアの言語「ゲエズ語」で記された祈祷書などの貴重なコレクションも展示される。
天理教は、江戸時代末に中山みき(1798~1887)を開祖として始まり、明治時代からは世界各地で布教活動を行った。海外での布教活動の参考のために、世界各地のキリスト教伝道の組織や方法について熱心な研究が行われ、日本有数のキリスト教資料のコレクションを所蔵していることで知られている。
日時:2017年2月18日~4月1日
場所:天理ギャラリー 東京都千代田区神田錦町1-9東京天理ビル9階(JR東京メトロ「神田」駅から徒歩5分)
連絡:03・3295・7025
入場無料