玉川大学(東京都町田市)は20日、福島県玉川村と「連携・協力に関する基本協定」を締結し、玉川村役場本庁舎で締結式が行われた。今後は官学連携のもと、産業、教育、文化、環境、学術などの分野において相互に協力し、地域の発展と人材育成に向け発信していく。
同協定に基づく連携事項には、▽まちづくりの推進に関すること、▽産業の振興に関すること、▽教育・文化の振興、生涯学習の推進に関すること、▽環境保全に関すること、▽人材の育成に関すること、▽学生のインターンシップやフィールドワークに関することが挙げられている。
福島県の阿武隈山系の西端に位置する玉川村は、豊かな自然に恵まれた人口約6700人の村。「未来(あす)が輝く村づくり、『元気な』たまかわ」をスローガンに村民との協働により、共に歩み育む、心豊かな村づくりの実現に向けて行政推進を図っている。総合大学で地域づくりなどに連携可能な学部を設置していることや、この「玉川」という名称の共通点も今回の連携の理由の1つだという。
すでに同大芸術学部の学生らが、玉川村特産品「さるなし」の実を使った「さるなしドリンク」や「さるなしワイン」のパッケージデザインのリニューアルに取り組んでいる。昨年は9月17~19日、11月12、13日と現地調査を行い、生産者や役場の人と打ち合わせをし、地域住民とも交流している。村内見学も実施し、デザインのヒントとなるような素材集めを行っている。