22日、ついに日本でも配信がスタートしたスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO(ゴー)」。当初の予想通り、スマートフォン片手にゲームに熱中する人が続出し、もはや社会現象となっている。
そんな中で問題となっているのが、画面に集中するあまり周囲が目に入らず、車や人に衝突したり、人気のない場所で強盗被害に遭ったりと、事件・事故に巻き込まれる可能性の高さだ。すでに日本でも、各地でポケモンGOが原因の事故や違反が相次いでおり、今後広がるポケモンGO人気とともに事件・事故の増加が懸念されている。
こういった安全性に配慮して、ポケモンGOを禁止する公共機関も現れ始めている。都内の私立大学、玉川大学も、キャンパス内でポケモンGOをプレイすることを禁止した。
その理由は、相次ぐ事故の報道を受け、その原因となるポケモンGO自体を禁止し、幼稚園児から児童・生徒・学生が通うキャンパス内での安全を確保するためだ。
特に「歩きスマホ」の危険性は以前から指摘されていることで、同大ではこれを契機に、あらためてスマートフォンに対するマナー向上も促している。
東京消防庁によると、2010年から14年までの5年間で、歩きながらや自転車に乗りながらなどの携帯電話、スマートフォンに関わる事故により、152人が救急搬送されている。ポケモンGOの普及により、この数は今後さらに増えるだろう。
しかし、これまでも「歩きスマホ」がやめられなかった人に、ただ単に「安全にポケモンGOで遊べ」と促しても、聞く耳を持つだろうか。まずは各自が、公共でのマナーの在り方を学び直す必要があるのかもしれない。
それにしても、「モンスターをゲットするコツ」に「マナーを守ること」が加わらないものか。