AP通信によると、式典が行われていたナイジェリア南部の教会で10日、建設中の屋根が崩落し、少なくとも160人が死亡した。
ナイジェリア南部の都市ウヨにあるレイナーズ聖書教会ではこの日、監督の任命式が催され、数百人が参列していた。
現地のウヨ大学付属病院のエテーテ・ピーターズ院長は、霊安室は満杯の状態で、死者数はさらに増える可能性が高いと語った。崩壊した教会には大勢が詰め掛けていたため、金属桁やひしゃげた屋根の下には依然として多くの人が閉じ込められていると考えられている。
任命式にはアクワイボム州のウドム・エマニュエル知事も出席しており、「(周囲の人々と)痛みを共有している」とツイートした。
直に救助活動を指揮したエマニュエル知事は、11日と12日の2日間を喪に服する日として宣言したと、一連のツイートの中で語った。
他の報道筋によると、死者は160人に達しているが、救助活動が継続し、クレーンによるがれき除去が行われることで死者数は増える見込みだという。
ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ大統領は、「今夜はウドム・エマニュエル知事と会談し、ウヨのレイナーズ聖書教会の崩壊を共に悼みました」と述べた。
ブハリ大統領は、「悲しみのただ中にあるアクワイボムの州民に、私と全国民からの弔意を伝えてほしいと知事に依頼しました」と述べ、「亡くなられた方々が安らかに眠られるよう、また、けがをされた方々の早期回復をお祈りします」「ナイジェリアの一部に影響を及ぼす悲劇は、全国民に影響を及ぼします。私たちの心と祈りは、アクワイボムの州民と共にあります」と語った。
アクワイボム州政府は、建物の建築基準に問題がなかったかどうかを調査する方針。ナイジェリアでは2014年に、ラゴスにあるオール・ネイションズ・シナゴーグ教会のビルが倒壊し、116人が死亡している。