ほとんどの人にとって、仕事は生活の一部だろう。私たちの大半は誰かに雇われて仕事をし、その報酬を得るということを経験する。そして、多くの人が、そのような状態を恐らく数十年にわたり続ける。中には1人で仕事をする人もいるだろうが、私たちの大部分は仕事の中で他の人に責任を負っている。主夫・主婦や、家族の介護者として働いているという人も、報酬を支払ってくれる相手にというのではなく、恐らく仕えている相手に対して責任があるのではないだろうか。
私たちのほとんどは恐らく、仕事についての説教を聞いたり、教会で仕事に関する学びをしたりすることがあまりないのではないだろうか。しかし、聖書には550もの仕事に関する箇所があるのだ。それらの中には、神がなさることと、私たちが行うことの両方がある。そこには、雇用者が労働者をどのように扱うべきかについての教訓がある。寛大になるようにとの戒めがある。うまく行った仕事への祝福が約束されている。そしてイエスは、雇用された労働者たちに対する主人の寛大さを挙げ、神の寛大さを示そうとした。
では、仕事についての10の聖書箇所を挙げよう。
1. 「あなたは六日の間、あなたの仕事を行い、七日目には、仕事をやめねばならない。それは、あなたの牛やろばが休み、女奴隷の子や寄留者が元気を回復するためである」(出エジプト23:12)
2. 「ベツァルエルとオホリアブ、および知恵と英知を主から授けられ、聖所の建設のすべての仕事を行うに必要な知識を与えられた、心に知恵のある者は、すべて主が命じられたとおり、作業に当たらねばならない」(出エジプト36:1)
3. 「あなたは隣人を虐げてはならない。奪い取ってはならない。雇い人の労賃の支払いを翌朝まで延ばしてはならない」(レビ19:13)
4. 「もし同胞が貧しく、あなたに身売りしたならば、その人をあなたの奴隷として働かせてはならない」(レビ25:39)
5. 「あなたの神、主は、あなたの手の業をすべて祝福し、この広大な荒れ野の旅路を守り、この四十年の間、あなたの神、主はあなたと共におられたので、あなたは何一つ不足しなかった」(申命記2:7)
6. 「彼に必ず与えなさい。また与えるとき、心に未練があってはならない。このことのために、あなたの神、主はあなたの手の働きすべてを祝福してくださる」(申命記15:10)
7. 「恵みの倉である天を開いて、季節ごとにあなたの土地に雨を降らせ、あなたの手の業すべてを祝福される。あなたはそれゆえ、多くの国民に貸すようになるが、あなたが貸してもらうことはないであろう」(申命記28:12)
8. 「しかし、あなたたちは勇気を出しなさい。落胆してはならない。あなたたちの行いには、必ず報いがある」(歴代誌下15:7)
9. 「そこで、(イエスは)弟子たちに言われた。『収穫は多いが、働き手が少ない』」(マタイ9:37)
10. 「最後に来たこの連中は、一時間しか働きませんでした。まる一日、暑い中を辛抱して働いたわたしたちと、この連中とを同じ扱いにするとは」(マタイ20:12)