精神に障がいのある人たちを支援するNPO法人ハートフルトポスが主催するクリスマスフェスティバルが、12月2日(金)、京都市右京ふれあい文化会館(太秦安井西裏町11−6)で開催される。ハートフルトポスのグループホームで生活するメンバーによる演劇公演や、ゴスペルシンガーの岩渕まことによるコンサートが行われる。入場無料。
ハートフルトポスは、「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ43:4)の御言葉を土台とし、精神障がい者のグループホームを運営するNPO法人。単立・北山シャローム教会(京都市)の坪倉正史牧師によって2002年にスタートした。毎週土曜日に、聖書を中心とした交流の時「リハビリフェローシップ」を持ち、その中で、イエス・キリストの愛を知り、その愛に包まれることで、これまでに医療・福祉では解決できなかった問題に、癒やしと回復が与えられているという。
恒例となっているクリスマスフェスティバルでは、演劇やコンサートを楽しむと同時に、障がいのある人たちと交わり、理解し合う時となっている。プログラムは2部構成で、1部では、グループホームのメンバーたちとホーム職員による「希望の叫び―僕にはまだやることがある―」が上演される。ルカの福音書6章35~43節を劇中劇として演じ、普段触れ合うことのない精神障がい者の悲喜こもごも、ホームで共に生きる職員の泣き笑いの感動秘話となっている。
ハートフルトポスはこの演劇を通して、「精神に障がいがある人たちが、イエス様を知ってどのような変化が起きたか、また支援する立場の職員がその人と関わってどのような変化が起きたのかを多くの人に知ってもらいたい」と話す。
2部は、ゴスペルシンガーの岩渕まことがコンサートを行う。1977年にシンガーソングライターとしてデビューした岩渕まことは、80年、小坂忠との出会いを通してクリスチャンとなった。87年に長女を天に送る経験をし、その時に生まれた曲「父の涙」は、今も多くの人の心をとらえている。2012年にはデビュー35周年を迎え、仙台、大阪、東京で記念コンサートを開催した。現在では、コンサート活動に加え、東京基督教大学で非常勤講師としてギターを教え、ギターレッスンDVDも発売している。
開演は12月2日(金)午後1時半(開場は1時)。入場無料。問い合わせはハートフルトポス(電話:075・432・8717、FAX:075・432・8718)まで。