バチカン放送局(日本語版)は9日、バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿が同日、米大統領選で勝利したドナルド・トランプ氏に祝辞を述べたと報じた。それによると、パロリン枢機卿は声明で、トランプ次期米大統領を祝福し、その政権が多くの実りをもたらすことを祈ったという。
また、ロシア正教会モスクワ総主教キリルも9日、公式サイトでトランプ氏に「心からの祝意」を表した。
米国福音同盟(NAE)のリース・アンダーソン会長らを含む複数のキリスト教の指導者たちは8日、全ての米国人に対し、米大統領選の過程と結果を尊重するよう呼び掛ける声明文を発表していた。NAEが同日、公式サイトで伝えた。
「自らのキリスト教信仰に対する共通の責務と、自らの国に対する共通の愛を持つ、下記に署名した私たちは、この選挙の周期が深い分裂をもたらしやすい性格を持つことを認識し、自らの国の癒やしの始まりを求める」と、インターネット上の署名運動サイト「change.org」に掲載されている同声明文には記されている。
「民主党、共和党、独立派という自らの政治的な所属を超えて、私たちは、自らの国の繁栄を求める、名誉ある市民であり平和をつくるものとなるようにというキリストの招きを信じる者である。私たちは、自らの信教の自由を保障している憲法によって、自らが異なる信条や意見を持つことを認められていること、そしてそれが自らの国の一致と礼儀正しさを維持する文書であることを確認する」と、同声明文の署名者たちは続けて述べている。