世の中にはびっくりするようなことがあるものです。ニューヨーク市であったことですが、1人のダニエラという女性が結婚指輪を無くしてしまいました。
しかし、その後、彼女はどこで無くしたか思い出しました。それは確か、公園で人々に絵を教えているときに、汚れた布を入れるビニール袋の中に誤って落としてしまったのではないか。そして、その袋を公園のごみ箱に捨てたということを次の日の朝3時ごろ思い出したのです。
すぐに彼女と夫は公園に行ってみました。すると、すでにごみ箱の中は空っぽになっていました。がっくりしましたが、周りを見回していると1台のごみ収集トラックが止まっていたのです。運転席をのぞいてみると誰もいませんでした。そこで、彼女は1枚のメモを運転席の目にとまるところに置いておきました。
次のようなメモです。「こんにちは。私の結婚指輪がこのトラックのごみの中にあると思います。このトラックはこれからどこへ行くのでしょうか。お電話ください。すぐに駆けつけます。ダニエラ」と書いて、電話番号を記しておきました。
しばらくすると、このトラックの運転手から電話がかかってきました。トラックは市内のごみを収集して捨てる場所で、すでにごみを捨て終わっていました。しかし、運転手は彼女から詳細を聞き、探してみましょうと言ってくれたのです。
考えてもみてください。ごみの山から1つの指輪を探すというのです。「見つかるかどうか分かりませんが、ベストを尽くしてみます」と言ったというのです。こんなことをやってくれる人がいるでしょうか。そして何百という黒いごみ袋を一つ一つ開けていき、探したのです。
そうしているうちに、ダニエラさんが描写していたビニール袋のようなものを見つけ、その中になんと例の指輪があったのです! 写真は無くした指輪を見つけて大喜びしているダニエラさんと探してくれたトラックの運転手です。
1人の人が神様に見いだされると、天には喜びが湧き上がるとイエス様が言われましたが、まさに、そのような喜びであったのでしょう。
◇