東京女子大学(東京都杉並区)は、今年2月3日に実施した現代教養学部の一般入試の日本史の問題で採点ミスがあり、9人を追加合格にしたと発表した。
「ポツダム宣言」の引用を読んで4つの選択肢から正解を選ぶ問題で、誤った解答を正解として採点していた。6月中旬に同大が発行した入学試験問題集を見た学外の人から7月15日に指摘を受け、ミスが発覚した。調査の結果、解答だけでなく、採点にも誤りがあったことが判明した。
その後、採点を全てやり直し、あらためて教授会で合否判定を行った結果、9人の合格が決定した。新たに合格となった受験者には、すでにお詫びとともに合格通知を送り、個別に対応を進めている。また、日本史の試験を同日に受けた受験者全員にも、お知らせとお詫びの文書を8月29日付で送付した。
同大の小野祥子学長は8月29日付でコメントを発表し、今回の件で受験者をはじめ、保護者や関係者に多大な迷惑をかけたことを深く謝罪した上で、「本学ではこの度の事態を重く受けとめ、今後このようなことが起こらないよう、再発防止策を講ずる他、入試業務全体のチェック体制を強化いたします」と述べた。