クリスチャン専門の結婚相談所「ペテロの涙」の所長を務める、婚活アドバイザーの大西明美さんが、迷える婚活女子と悪戦苦闘する仲介人のノンフィクションエピソードをもとに、結婚に導かれる16の共通パターンを物語にして紹介した書籍『となりの婚活女子は、今日も迷走中』を8月、かんき出版(東京都千代田区)から刊行した。大西さんは、「この1冊を通して『簡単に御心の人を神様は教えてくれない』ということを一番伝えたい」と、男女を問わず婚活中のクリスチャン、兄弟姉妹の結婚を心配しているクリスチャン全員にアピールしている。
本書は、婚活に悩んでいる人々のヒントになれば、という思いを込めて、現役結婚相談所所長が普段は秘密めいている結婚相談所の様子を赤裸々に明かし、現場の声を届けるという画期的な内容で、アマゾンの「結婚」部門のランキングでは予約の時点で1位を獲得(2016年7月16日現在)するほどに話題となった。
結婚相談所が秘密めいているのは、大手結婚相談所の9割以上が、日本結婚相談所連盟に加盟して顧客情報を共有、他社の会員とのお見合いをセッティングしていることが理由の1つにあるという。しかし、2010年から個人で「クリスチャン以外は入会できない」結婚相談所をスタートさせた大西さんは、数百人規模の自社の会員間のみでマッチングを行っているため、その全貌が見えやすい立場にある。
これまでの具体的な失敗談と成功談をもとに、すてきなのになぜか結婚できない女性はどこでつまずいているのかなどを解説。また、大西さんだからこそできた「男性230人に聞いた恋愛アンケート調査(何歳までが恋愛対象になるのか、お見合いの場合交際からどれぐらいで結婚に至るのかなど)」の結果も収録されている。
結婚相談所の実態が明らかにされているだけでなく、本書は「クリスチャン専門の結婚相談所」で起こった実話をまとめたもので、婚活に悪戦苦闘するクリスチャンがどうやって結婚に導かれていくのかが書かれた、非常に画期的な書籍だ。大西さんはこの1冊を通して、特に婚活中のクリスチャンに「神様は御心の人を簡単に教えてくれないということを一番に伝えたかった」という。
「御心の人なら電気ショックを受けたみたいにビビビと分かる、なんてことはほとんどない。むしろ、ビビビといって破局したカップルは計り知れない」と話す大西さん。それでは、どうやって御心の人かを判断をすればいいのか? 大事なのは、「自分の気持ちがついてきているのかどうか」という点にあるという。
大西さんによれば、「気持ちがついていく」というのは、キリスト教用語でいう「平安」に当たる。神は無理に好きでもない人と結婚をさせたりしない。けれども、何をもって平安となるのかは、婚活をしてみないと実は分からない。「そんなの、自分の祈りのリストに当てはまる人じゃないの?」と思われる人もいるだろうが、この祈りのリストはしょせん自分の願望。神が直接書いてくれたり語ってくれたりしたものではない。なぜなら、神は私たち人間の自由意思を尊重しているからだ。その自由意思も実現するときもあれば、実現しないときもある。全ては神の計画なのだ、と大西さんは話す。
しかし、その神の計画を現場で数多く目撃してきた大西さんは、結婚まで導かれるには共通のパターンがあると感じ、その共通のパターンを大きく16に分類して紹介した本書を執筆した。婚活中の女性が読めば、「こうすれば、クリスチャン男性との交際がスムーズに行くのね」と学ぶことができるのはもちろん、男性が読めば、「ああ、クリスチャン女性はこんな心の動きをしているんだな。この点は気を付けないと」と気付くことができるそうで、大西さんは、「ストライクの相手に出会ったとき、どう振る舞えばいいのかが分かる1冊。ぜひ婚活中のクリスチャン男性女性、そして兄弟姉妹の結婚を心配しているクリスチャンの方たち全員に読んでもらいたい」と呼び掛けている。
大西明美著『となりの婚活女子は、今日も迷走中!』8月10日、かんき出版、定価1300円(税抜)
【目次】
第1章 結婚相談所なかせのA級戦犯
年上女子 / 箱入り女子 / 学歴女子 / 質問女子
第2章 恋愛に不器用すぎて苦労している女性たち
Facebook女子 / バリキャリ女子 / 不安女子 / アプリ女子
第3章 男心をがっちりつかむ女性たち
料理下手なのに胃袋つかみ女子 / おごられ女子 / インスタ女子 /
読書女子 / 玉の輿女子 / 福女子 / 一発逆転女子 / 穴場女子
■ 内容
<料理下手なのに胃袋つかみ女子>
婚活で最も必要とされる女子力は、料理力。出来合いのものばかりモリモリ食べているぽっちゃり女子ゆうなさん33歳は、崖っぷちに立っていた。そんな彼女にもすてきな出会いが。成り行きでドライブデートに手作り弁当を持っていくことに。しかし、サンドイッチに挑戦するものの、中身を入れすぎて崩壊。出発まであと少し。一体どんな秘策で胃袋をつかむのか。
<箱入り女子>
さちえさんは、娘のゆいさんが40歳を過ぎたあたりから、「結婚しろ」と言わなくなっていた。ゆいさんが結婚相談所に入ることに消極的で、それでも入会するというのなら、男性の年収は800万円以上だという。母の真意、そして母に従順な娘の揺れる心...。果たして運命の人と出会えるのか。
<年上女子>
キャリアウーマンのちあきさんは、2年前の合コンで出会った5歳年下35歳のまさひろさんと交際中。プロポーズを待つ彼女の40歳の誕生日に高級レストランに呼び出され、そこで待っていたのは「子どもが欲しいから別れてください」という言葉。それでも年下と結婚したい思いを捨てきれず、年下の希望を出すもことごとく連敗。そこで彼女が選んだ道とは。