オーストラリアの学校は、ますますジェンダーニュートラル(性差に中立な立場)になりつつある。性的少数者(LGBT)をなだめるためだ。マーサーPR社(オーストラリア)の支配人リオール・マーサー氏は、「米国もその内にそうなる」と考えている。
信仰を持つ人々は、立ち上がって伝統的価値観を擁護することを余りにも恐れている。社会から批判されるのが怖いからだ。しかし、マーサー氏は今でも多くの人が教会を信頼していると考えている。
「広報アドバイザーとして言うなら、世間を気にするのは妥当なことだと思います。教会はその言動において慎重でなければなりません。しかし、教会は立ち上がるべきだという意見があります。そうするのが当然だからです」「(教会が)丁寧で慎重な仕方で公式に意見を述べるなら、どんな批判も歯が立たなくなるほど世論から強い支持を得られるはずです」と、マーサー氏はカリスマ・ニュースに語った。
「多くの人が静かにしている」のは、誰かが率先して口を開くのを待っているからだとマーサー氏。不道徳が目に余る状況をつくり出さないためには、世間が今は口を閉ざしていることが肝要だと言う。
「残念ながらオーストラリアでは(米国も徐々にそうなりつつありますが)、頑固者、堅物、ホモ嫌い、偏狭な人といったレッテルが貼られています。往々にしてレッテルを貼るのは、自分が同意できないことには何でも反対して、自分自身の偏狭さを表している人たちです。その人たちは、世間一般の人が気に掛けている問題について、理にかなった議論がなされるのを防ごうとしているのです」とマーサー氏は言う。
米国で7年近く暮らしているマーサー氏は、世間が今でも教会に信頼と敬意を寄せていることに気付いたという。諸教会はその信頼と敬意を追い風にして、教会の価値観を広めていくべきだとマーサー氏は強く勧めている。そうすれば教会周辺の地域住民は、神の価値観に固く立つようになると言う。
「米国の教会が口を開くなら、弱い立場からではなく強い立場から語ることになるのです」「教会が声を上げないなら、逆の価値観や意見に場所を譲り続けることになります。ですから教会指導者は、自らが信じていることのために恐れず立ち上がるべきです」