民衆神学の第一人者、安炳茂(アン・ビョンム)氏の著作選集刊行記念シンポジウム「21世紀の民衆神学―日韓の神学的対話を求めて―」が25日、大阪市で行われる。
民衆神学は韓国で1970年代から始められたキリスト教神学で、軍事独裁政権下における民主化運動の理論的な支柱として教会を超えて韓国の社会に大きな影響を与えたことで知られている。主催のかんよう出版は6月から、安氏の著作選集全10巻と別巻の刊行を開始する。同日にはその第1巻として『民衆神学を語る』を出版する。
この日は、韓国の民衆神学をテーマに、韓国と日本のキリスト教研究者によるシンポジウムが開催されるほか、東京大学名誉教授で新約聖書学の第一人者である荒井献(ささぐ)氏の特別講演「イエスの問いかけに応えて―民衆神学の現代的意味」も行われる。
(プログラム)
13:30~13:35 あいさつ 主催者
13:35~13:40 あいさつ 金明洙氏 心園記念事業会会長
第1部 13:40~14:40(質疑応答含む)
特別記念講演
「イエスの問いかけに応えて―民衆神学の現代的意味」
講師:荒井献氏 東京大学・恵泉女学園大学名誉教授
(休憩10分)
第2部 14:50~16:30
パネルディスカッション
「民衆神学とは何か―日韓の神学的対話を求めて」
司会:李恩子氏 関西学院大学国際学部教授
14:50~15:10 発題 香山洋人氏 立教大学・明治学院大学兼任講師
15:10~15:30 発題 崔亨黙氏 韓神大学招聘教授
15:30~15:45 応答 朴炅美氏 梨花女子大学教授
15:45~16:00 応答 山下明子氏 世界人権問題研究センター研究員
16:00~16:25 全体討議
16:25~16:30 あいさつ 金忠一氏 著作選集全翻訳者
16:30 閉会
通訳:
李相勁氏 日本基督教団福知山教会牧師
神山美奈子氏 日本基督教団丹後宮津教会牧師
日時:6月25日(土)午後1時半~午後4時半
会場:アプローズタワー13階会議室(大阪市北区茶屋町19-19)
主催:かんよう出版
参加費:1500円
事前申込は不要。ただし、会場のキャパシティーの関係上、参加予定者はなるべく、かんよう出版(電話:06・6225・1117、FAX:06・6225・1118、もしくはメール [email protected])まで連絡してほしいとのこと。