エキュメニカル・チャリティー・コンサートも 福島の放射能市民測定室のために
4月23日午後4時半からは同YMCA地下1階のスペースYで2つの聖歌隊と1つのバンドによるエキュメニカル・チャリティー・コンサートが行われ、どの演奏者も共通に詩編95編を含めた賛美を行った。
初めに、カトリック教会音楽研究所・グレゴリオの家聖歌隊である「カペラ・グレゴリアーナ」が、橋下周子・ヴェロニカ氏の指導により、グレゴリオ聖歌より「聖ペテロと聖パウロミサ」と、復活説の聖務日課より「アンティフォナと詩篇95」の2曲を合唱した。
続いて、ドイツ改革教会聖歌隊「カントゥス・カヌム」が、エッツアルト・ヘアリン氏の指導により、「ジュネーブ詩篇歌I」「詩篇98 主に向かい歌え」「まさに 時いたりなば」「ジュネーヴ詩篇歌121」「詩篇103」「詩篇122」「我が望み、慰め、よりどころ」「天よ 喜べ」「ジュネーヴ詩篇歌95」の9曲を合唱した。
そして、最後に、アコースティック・ギター、ベース、パーカッションとボーカルの4人からなる日本キリスト改革派教会メンバーによる音楽グループ「JC Cornerstone」が、コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックで「あなたのみことば」「ジュネーヴ詩篇歌95篇」「ジュネーヴ詩篇歌98篇」「Better than a Hallelujah賛美の歌よりずっと」「ジュネーヴ詩篇歌36篇」「ジョナ」という6曲を演奏した。
このコンサートで司会を務めた主催団体の一つである日本キリスト教協議会(NCC)ドイツ教会関係委員会の菊地純子委員長によると、コンサートへの参加費の収益は、福島県いわき市にある放射能市民測定室に関わる働きにささげられるという。
「イエス・キリストを信頼して知識を実践に」閉会聖餐礼拝でオスタレク氏が説教
4月29日に行われた日独教会協議会の閉会聖餐礼拝では、ドイツ福音主義教会東アジア・オーストラリア・太平洋・北アジア担当幹事のクラウディア・オスタレク氏が、新約聖書のマタイによる福音書14章22節から32節にふれて説教を行った。
オスタレク氏は、この協議会での講演を通してはっきりしたことは「信仰と行為は一体であるということ」だと語り、この協議会で言われたような「神学的な知識をどのように実践していくかという問いかけが常に大切だ」と語った。
そして、イエスが水の上を歩くこの聖書の場面で、「知識から行動に移るとは、まず、一度出発することを意味します」「ペトロは勇気を持って水の上に足を踏み出します。『しかし、強い風に気がついて怖くなり、沈みかけ』ました。と述べた上で、「まずは勇気を持って出発することが大切だと思います」と語った。
「始めること、出発すること、見ること、これに加えて、人々と話すこと、どんなことも困難に満ちています」とオスタレク氏は述べつつも、「ペトロにしたように手を差し伸べてくださるイエス・キリストに信頼」して、この協議会の成果を教会の実践へとつなげていくよう訴えた。「人知を超えた方であるイエス・キリストとの平和を願って」と、オスタレク氏は結んだ。(続きはこちら>>)