大分県日出町のJR日豊線・中山香(なかやまが)駅〜杵築(きつき)駅間で9日午前6時15分ごろ、走行中の普通列車が倒木と衝突する事故があった。この事故で、列車の一部の窓が割れ、乗客の男子高校生1人が耳を切るけがを負った。朝日新聞などが伝えた。
同紙によると、倒木に衝突したのは中津発佐伯行きの2両編成の下り普通列車で、運転士1人とけがをした高校生を含む乗客43人が乗っていた。運転士は倒木に気付き、急ブレーキをかけたが間に合わなかったなどと話しているという。倒木との衝突により、先頭車両の左側の窓ガラス1枚が割れ、高校生がけがをしたという。
現場は日出町藤原で、NHKによると、杵築駅に近いトンネル付近。この事故により、架線が切れたため停電が発生し、日豊線は中津駅〜亀川駅間で運転を見合わせている。JR九州は関係社員を派遣し、復旧作業を行っており、運転再開は午後0時30分ごろを見込んでいる。
JR日豊線・中津駅〜佐伯駅間で営業運用されている普通列車815系(写真:Sui-setz)