徳島県美馬市の牧田久市長(74)が運転するワゴン車と、対向車線を走っていた軽乗用車が正面衝突する事故が5日午後4時15分ごろ、美馬市美馬町の国道438号線の三頭トンネル(約2・6キロ)内であった。軽乗用車に乗っていた男女2人が死亡し、牧田市長を含む4人が重傷を負った。NHKなどが伝えた。
NHKや読売新聞によると、ワゴン車は牧田市長が運転し、助手席には妻の利子さん(72)が乗っていた。2人とも胸や腹などを強く打つ重傷を負った。一方、軽乗用車には男性2人、女性2人の計4人が乗っており、このうち男女2人が死亡、他の2人も重傷を負った。
三頭トンネルは徳島県と香川県の県境にある片側1車線のトンネル。時事通信によると、トンネル内はほぼ直線の道路で、事故はトンネルの中間付近であったという。朝日新聞によると、牧田市長が運転するワゴン車が対向車線にはみ出した状態で衝突したとみられており、警察は軽乗用車に乗っていた男女の身元を調べている。
NHKと読売新聞によると、牧田市長はこの日、祝日のため休みで、私用で香川県に出掛け、美馬市内に戻る途中だった。