米国図書館協会は聖書について、図書館に置くことに最も抵抗のある本トップ10にランクインし、禁止すべきという傾向があることを発表した。同協会の知的自由推進室ディレクター、ジェームズ・ラルー氏は、「学校図書館が聖書を購入する場合、それを政教分離への違反だと感じる人々がいる」と語った。AP通信が伝えた。
同協会のガイドラインによると、図書館の中に聖書を置くことは、聖書が他の宗教教材よりも勧められたり、支持されたりしない限り、政教分離に違反しない。同協会による、最も抵抗のある本トップ10の中で、聖書は第6位にランクインしたが、ランクインした他の書籍のほとんどが、性的に露骨な内容か、LGBTをテーマにしているものだった。
同協会は、このランキングは包括的なものではなく、断片的な内容についてのみ評価していることを強調した。「このランキングリストは、レポーターによる断片的な意見として見るべきで、徹底的に分析した意見やレポートとして見るべきではない」という。
米ケンタッキー州にある創造博物館のCEOで館長のケン・ハム氏は、西洋世界全体に見られる世俗主義の台頭により、聖書が公に禁止されるようになるまでそう長くはないかもしれないと語った。
ハム氏は先月、同性愛問題に関する聖書箇所を読まないよう当局から警告を受けていたある教戒師が、最終的に辞任にまで追い込まれたケースについてコメントした。
「これは、西洋諸国において、いかにクリスチャンが宗教の自由を迅速に失いつつあるかを示す良い例です。このチャプレンが、チャペルの時間に神の言葉を使うことすら許されていなかったのです。しかも、神の言葉を聞きたい人たちが集まる完全に自主的な礼拝において、これが起こったのです。こういうことが、米国を含め、いろいろな国で起こるようになるまで、そう長く時間はかからないでしょう」とハム氏は語った。
「そして実に、当局は、聖書自体が人々には適していないと言っているのです。聖書が違法になるまで、どのくらいの時間が残されているでしょうか」