【CJC=東京】米週刊紙『ナショナル・カトリック・レポーター』が、「パーソン・オブ・ザ・イヤー」(時の人)に同性愛カップルを選出した。選ばれたのはグレッグ・バーク氏とマイケル・デレオン氏で、2人はケンタッキー州ルイビルで同性愛関係にあるとともに積極的なカトリック活動家として知られている。
連邦最高裁は昨年6月、このカップルが原告として訴えた案件のほか、オハイオ州、ミシガン州、テネシー州からの3件の訴えと合わせたオーバーグフェル対ホッジス裁判で、同性婚合憲の判決を下した。全米で同性婚が合法化されるきっかけとなった。
同紙は「バークが性的指向を理由にボーイスカウトの指導者を解雇された際に、2人の結婚に注目が集まった。ケンタッキー州における同性婚禁止への異議申し立てをしてくれる原告を探していたルイビルの弁護団からの申し出を2人が受け入れ、その結果、歴史に残る出来事が起こった」と指摘している。2人は今回の選出について、「驚いたが、深く感動した」という。